代官山駅近くに7月17日、ビンテージアイテムを中心にしたセレクトショップ「ThreePetals(スリーペタルズ)(渋谷区恵比寿西2、TEL 03-6427-8614)がオープンした。
かねてよりビンテージと現代の服をミックスさせて着るのが好きだったという原美由紀さんが、「古着になじみの薄い」20代後半~40代を中心とした「大人の女性」にも現代の服とビンテージアイテムをミックスさせる「アメリカの西海岸では一般的な」ファッション文化を伝えたいと開いた同店。1月にネットショップを開いたが、「柄や生地の良さを実際に見てもらいたい」とリアル店舗出店を決めた。
店舗面積は約10坪。床の木材が気に入って出店を決めたという店内では、ビンテージやアンティークの什器やシャンデリアを使うなど「使い古された感じ」を演出。店内に庭を作るなど「居心地の良い空間」を目指した。
アメリカで買い付けた1930~1980年代を中心とした服やジュエリー、食器などをそろえる同店。「華やかさ」「女性らしさ」を意識しセレクトする商品は、裾のフリンジやウエストのギャザーが「女性らしい」形に仕上がっている1950~1960年代のワンピース(1万8,000円)や1960~1970年代にカルフォルニアで人気の高かった「YOUNG EDWARDIAN」のワンピース(2万790円)などのアパレル、「ジャネット・グラスカンパニー」が1930年代に製造した「ピンクチェリーブロッサム」シリーズのグラス(3,045円)、プレート(4,095円)などの食器類など。一部エミリオプッチやシャネル、ディオールなどのビンテージデザイナーズもそろえる。中心価格は8,000円~3万円台。
イヴ・サンローランやラルフローレンなどでデザイナーを担当していたことでも知られるGALE PARKERさんが昨年立ち上げたブランド「CLOTES PIN/GALE PARKER」の商品も国内で初めて扱う。生地やボタンなどにビンテージのものを使っている商品の中心価格帯は、パンツ・スカート=3万円台~、ワンピース=6万円台~。
オープン後は20代前半~50代と幅広い来店があるという。「日本は安い古着かハイブランドのビンテージしかない。そうした中で、新しいスタイルのビンテージショップとして、ビンテージのものを着たことのない方などにも、日常の服装にプラスできるものを提供していき、ビンテージアイテムを取り入れる人が増えてくれれば」と原さん。
営業時間は11時~20時。水曜定休。