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ワタリウム美術館で草間彌生さん企画展-60年代作品にフォーカス

パフォーマンス「水玉による自己消滅」(1968年、photo by Hal Reiff)© YAYOI KUSAMA

パフォーマンス「水玉による自己消滅」(1968年、photo by Hal Reiff)© YAYOI KUSAMA

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 ワタリウム美術館(渋谷区神宮前3、TEL 03-3402-3001)で8月6日から、前衛芸術家・草間彌生さんの1960年代のアートに着目した「草間彌生 ディ・フェスティバル in '60s 展」が開催される。

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 1929(昭和4)年長野県生まれの草間さん。1957(昭和32)年に渡米後、巨大な平面作品やソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った「環境彫刻」を発表。1960年代後半にはボディーペインティング、ファッションショーや反戦運動などを行ったほか、映画製作や新聞の発行などメディアを使った表現にも着手。1968年に発表した自作自演の映画「草間の自己消滅」は第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞、アン・アーバー映画祭で銀賞を受賞するなどした。

 1973(昭和48)年に帰国後は、美術作品の制作発表を続けながら、小説・詩集も多数発表し、1983(昭和58)年には小説「クリストファー男娼窟」で第10回野性時代新人賞を受賞した。国内をはじめヨーロッパやアメリカなど各国で作品を発表。これまでに、芸術選奨文部大臣賞や外務大臣表彰、紺綬褒章、フランス芸術文化勲章「オフィシェ」などを受賞・章。2009年には文化功労者に選ばれた。

 草間さんの初期の活動は海外の美術館から高く評価され、昨年から今年にかけてのスペイン・マドリッド「ソフィア王妃芸術センター」を皮切りに、仏パリ「ポンピドゥーセンター」や英ロンドン「テートモダン」、米ニューヨーク「ホイットニー美術館」での欧米巡回展でも展示され始めている。同展では、「草間の自己消滅」(1967年)などの映像作品6本、ドキュメント写真・写真作品約300点、彫刻・インスタレーション3点、草間さんが語ったテキストなど1960年代に発表された作品を中心に展示。映像作品は、国内で初めて無修正オリジナルバージョンで上映する。

 開館時間は11時~19時(水曜は21時まで)。月曜休館(9月19日、10月10日は開館)。入館料(会期中何度も入場可能なパスポート制チケット)は、大人=1,000円、学生(25歳以下)=800円ほか。11月27日まで。

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