共同購入型クーポンサイト「GROUPON(グルーポン)」を運営するグルーポン・ジャパン(渋谷区東1)は 7月28日、リアルタイムクーポンサービス「グルーポン・ナウ(Groupon Now!)」の提供を渋谷・原宿エリア周辺限定で開始した。
同サービスは、今年5月から米グルーポンが米国内で提供を開始。情報を閲覧し、購入後すぐに使えるクーポンが特徴で、ユーザーはスマートフォン(iPhone、Android)やPCからグルーポンのアプリを起動、「地図から探す」ボタンをタップすると位置情報から近隣エリアのクーポン情報を入手・購入できる仕組み。
共同購入が原則の既存サービスに対し、チケットは1枚から購入可能なほか、利用期限は1日のうち数時間が基本。購入後未使用の場合、チケット料金は返金される。現在情報を掲載しているのは、渋谷・原宿エリアのレストラン、美容院などを営む約50店。ユーザーの利便性向上に加え、情報を掲載する店舗や企業の、天候やキャンセル状況など日によって変動する「オフピーク時」の集客に役立つプロモーションツールとしての利用を見込む。
渋谷・原宿エリアからサービスを開始したことについて、「グルーポンは店舗とクーポンを利用するユーザーをつなぎ、地域活性化を促進する新たなツール。『ローカルビジネスの活性化』を促進するにあたり、地理的にサポートしやすいという意味で本社の所在する渋谷(周辺エリア)を選んだ」と同社広報担当者。今後は「現在のエリアの状況をみて随時拡大のタイミングなどを検討していく」としている。
米国で創業したグルーポンは現在、本国をはじめヨーロッパ、アジアを含む約30カ国で事業を展開。日本市場への参入とともに、共同購入型クーポンサイト運営の「クーポッド」に資本参加し、同社をグループ化。「グルーポン・ジャパン」へと社名変更した昨年10月、現在ミクシィ、ぴあなども本社を構える渋谷・六本木通り沿いの高層ビル「住友不動産渋谷ファーストタワー」内に本社を移転した。