渋谷の「ギャラリー・ルデコ」(渋谷区渋谷3、TEL 03-5485-5188)で6月21日から、猫をモチーフにした写真展「ルデコが猫色に染まる6日間」が開催される。主催はブログ「東京猫物語」。
東京猫物語は6人の写真家が運営するブログで、東京で暮らす野良猫たちの姿を収めた写真を掲載している。今回、同ブログのメンバー6人と大阪の写真家3人の計9人で、同ギャラリー4フロアを使い「猫」をモチーフにした4つの写真展を同時開催。場内には計250点ほどの写真を展示する。
同ブログメンバーの新谷祐樹さん、peeさん、小滝卓央さん、星野俊光さん、池口正和さん、しぐさんの6人の作品を展示する3階「東京猫物語」では、新谷さん・peeさん・小滝さんの3人が中心となり、東京都内や近郊の「お気に入りの場所」に通い詰め撮影した写真を紹介。
2階では、しぐさんと大阪から参加する桐生明さん・カワヰヨモギさんの3人展「うつくしきねこたち」。同タイトルをテーマに、しぐさんは日本各地で、桐生さんとカワヰさんは大阪で撮影した猫の写真を展示する。
雑誌や書籍などで多くの作品を発表している池口さんと阪靖之さんの二人展で、東京と大阪でそれぞれ猫を撮影した写真80点ほどが並ぶ「東京・大阪2都猫物語」を5階で開催するほか、6階では未公開作を含め110点の写真を紹介する星野さんの個展「東京湾岸のねこたち」を展開。会場では、両展と同名の写真集を先行販売する。
「われわれは、家を持たず外で暮らす猫たちに目を向けて撮影している。過酷な環境下、時には愛され、時には疎まれ、短い一生を懸命に生き、そして飼い猫の半分にも満たない一生を人知れず終える野良猫たち。だからこそ彼らは、『今日を生き抜くこと』だけを考え、今日も明日も生きている。その強く生きようとする誇り高き姿を記録ではなく『記憶』にとどめたい」と星野さん。「単純に『猫の写真』としてお楽しみいただけるのはもちろん、もの言わぬ猫たちからの『メッセージ』をお伝えしたい」とも。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月26日まで。