カルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区恵比寿4)は、今夏をめどに代官山・旧山手通り沿いで建設工事を進める「次世代TSUTAYA」施設「代官山プロジェクト」の開業を秋まで延期すると発表した。
同プロジェクトは、これまで主に若年層をメーンターゲットとしてきた同社が、「大人」向けに「新しい大人文化や、都心でのライフスタイル」を提案することを目的に進めてきた新事業。旧山手通りに面した総面積3,523坪の敷地に、「森の中の図書館」をコンセプトにした「次世代TSUTAYA」を展開する。開業延期は、東日本大震災の影響で建築資材の調達に支障が出たことによるもの。
基本計画は当初と変わらず、敷地内には各3階建ての3棟を建設。書籍や映画、音楽関連、ビンテージなどを扱うほか、レストランやカフェ、ショップなどのテナントも出店。NTT都市開発(千代田区)が協力し、設計はユニクロ銀座店やラフォーレ原宿のリニューアル設計などで知られ、東京を拠点に活動する「クライン・ダイサム・アーキテクツ(KDa)」と、「天王洲アイル」などのまちづくりを手掛けてきた「アール・アイ・エー(RIA)」が共同で担当する。
同社では、プロジェクトの設計プランを募ったコンペ作品の中から、採用プランも含む11プランの内容をまとめた書籍「11ARTS 代官山プロジェクトをめぐる、11建築家の提案」や同社・増田宗昭社長が「思い」をつづる「代官山オトナTSUTAYA計画」などの書籍も販売し、計画内容を明らかにしている。