渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンクファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で6月20日、おばあちゃん6人がドーバー海峡横断リレーに挑戦するドキュメンタリー「ドーバーばばぁ」が上映される。
同作は54歳~67歳の立川市を中心とした多摩地区在住の女性6人が、親の介護や家族の世話という日常を抱えながら、ドーバー海峡横断リレーという「非日常」にチャレンジした姿を2年にわたり追ったドキュメンタリー。
メガホンを取ったのは、立川市在住の中島久枝監督。大学卒業後、記録映画社に入社し、教育映画やPR映画の助監督を務める。その後トヨタ自動車の海外リサーチ調査会社などに勤めるも映画の仕事が忘れられず、再び記録映画社へ。独立後はHNKを中心に民法の番組演出や教育用ビデオの制作・演出に携わる。
同作は、2年ほど前に中島監督が「たちかわ多文化共生センター」(立川市)でボランティア活動をしていた際に、同作の被写体となる大河内二三子さんと出会ったことがきっかけで制作を決意。大河内さんの話を聞くうちにドーバー海峡横断リレーにチャレンジする中高年の女性たちがいることを知り、中島さん自身も「共鳴した」ことから取材を申し込んだ。中島さん自身もドーバー海峡を泳いだ女性たちと同様、親の介護と仕事を抱えながら映画製作に取り組んだという。
「同世代の同じ問題を抱える女性やこれからの高齢化社会を生きていくさまざまな世代の方が、前向きな考えを持って水泳にチャレンジすることの楽しさや大切さを6人のおばあちゃんたちが伝えてくれる。目標を達成することにより明日への活力や希望を得て、前向きに生きていくことの素晴らしさをたくさんの人に伝えたい」と中島監督。
上映は16時30分~(開場は16時)、19時~(同16時40分)。鑑賞料は1,500円(10歳~12歳は半額)。現在、同作品のホームページで予約を受け付けている。7日現在、16時30分の回は前売り券販売終了、19時の回は残り7枚。当日券は各回10枚。各回上映終了後には中島監督が登壇予定。