渋谷のブランド・コンサルティング企業「CIA(シー・アイ・エー)」(渋谷区宇田川町)が、2012年3月から運航を開始するLCC(Low Cost Carrier=格安航空会社)「Peach」のブランド開発を手掛けた。
全日本空輸(港区)、香港の投資会社ファーストイースタン・インベストメントグループ、産業革新機構(千代田区)の合同出資で2月に発足したPeach Aviation(本社=大阪府泉南郡)が手掛ける同ブランド。国内初のLCCとして、アジア市場の需要開拓を目指す。
シー・ユー・チェン会長率いるシー・アイ・エーは、「GAP渋谷店」のストア開発、喫茶ブランド「上島珈琲店」や生花店ブランド「青山フラワーマーケット」の総合プロデュース、洋菓子ブランド「ユーハイム」フラッグシップストア開発などを手掛けている。同社は今回、競合8社のコンペティションの中から選ばれ、ブランド開発を担当した。
ブランド名は、アジア発祥の果物で「長寿」「活力」「幸せ」などポジティブな言葉を連想させることなど「Peach」の持つ要素を体現したいと考え命名。機体は白と紫を基調にペイントするほか、尾翼に白地のブランドロゴを配し、ピンクとフーシア(深い赤とピンクの中間色)で描くシンボルマークの渦巻くようなデザインが特徴。ユニホームのデザイン・コンセプトは「Casual Professional」で、今後、同コンセプトをベースに快適性や機能性を高めながらユニホーム製作を進めていく。
Peachは2012年3月に大阪(関西)-札幌(新千歳)、福岡を結ぶ国内線を就航させ、同年5月の大阪-ソウル(仁川)を結ぶ国際線の就航を目指し国土交通省へ事業認可申請中。