渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9413)で5月29日、ベルギーの画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの展覧会「花の画家 ルドゥーテ『美花選』展」が始まった。
生涯にわたり植物画を描き続けたルドゥーテ(1759年~1840年)は画家としての修業後フランスへ渡り、マリー・アントワネットやナポレオン妃ジョゼフィーヌに仕え「花のラファエロ」「薔薇の画家」と称された。輪郭を線描しない多色刷りのスティップル・エングレービング(点彫刻版法)を駆使しているのが特徴。
同展では、36分冊で刊行され、アネモネやパンジー、バラなどの花、フルーツなどの植物を収録した版画作品の傑作集「美花選」全144作品を中心に、代表作である「ユリ科植物図譜」や「バラ図譜」の一部、ベラム(子牛などの皮)に描かれた水彩画6点の計約240点を展示する。
併せて、チャリティー企画も展開。クリエーター青木むすびさんとデザイナー植原亮輔さんのユニット「SUNDAYS」がデザインしたスイセンの缶バッジ(300円)を販売するなどの東日本大震災のチャリティー企画も展開。同アイテムの売り上げは全額、義援金として寄付する。
期間中、地下1階のカフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」ではオリジナルケーキを提供するほか、同店テラスでは英・ガーデンデザイナー、マーク・チャップマンさんとガーデニング業界の企業がコラボレーションしたミニガーデン「ルドゥーテの世界」を展開するなど関連イベントも用意する。
開館時間は10時~19時(土曜・日曜は21時まで、入館はいずれも30分前まで)。入館料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。7月3日まで。