ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1、TEL 03-3475-0411)6階「ラフォーレミュージアム原宿」で現在、米アーティスト、ヘンリー・ダーガーの大規模企画展「ヘンリー・ダーガー展 ~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』」が開催されている。
「キラキラ輝くブレンゲン。ボイ・キング・アイランズ。一匹は年若いタスカホリアン、もう一匹は人の頭をしたドロテリアン」
1892年、米シカゴ生まれのダーガー。4歳になる直前に母親と死別し、8歳で児童養護施設へ収容された。12歳の時に「劣悪な環境の」精神薄弱児収容施設へ移送されるも17歳で脱走。その後、病院の清掃人として働きながら私的小説「非現実の王国で」を執筆。人生の後半40年を過ごした部屋から、下宿先の大家夫妻によって発見された同小説のボリュームは1万5,000ページを超え、挿絵は数百枚に及ぶ。1973年没。
同展は彼の部屋から見つかった遺書や書き物、「最新の」研究成果を基に、ダーガーの実人生と「非現実の王国で」を解き明かすことを試みる企画展。会場は、幼少期にフォーカスを当てる「Early Days」、ダーガーが「興味を抱いていた」事物を紹介する「Archaeology of Henry Darger’s Room」、「非現実の王国で」の挿絵64点(うち21店が初公開)を展示する「Welcome to the Realms of the Unreal」、自叙伝と初公開となる遺品6点を紹介する「History of My Life」など5つのセクションで構成する。
開催時間は11時~18時(最終日は18時まで)。入場料は、一般=800円、学生=600円、小学生以下とラフォーレカード会員は無料。今月15日まで。