渋谷・東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2)地下1階に3月、「農家の台所 東急本店青果店」(TEL 03-3477-3771)がオープンした。運営は国立ファーム(国立市)。
野菜レストラン「農家の台所」で知られる同社だが、当初は「青果店を展開したい」と創業。2007年6月には、青果店「大根1/3本からお届けします」(立川市)をオープンするもニーズに合わず約8カ月間で閉店。新たに立ち上げた「農家の台所青果店」は、昨年9月にオープンしたたまプラーザ店を皮切りに、渋谷の店舗は2店舗目となる。二子玉川ライズ(世田谷区)にも3店舗目を出店している。
全国500軒ほどの協力農家から直送される野菜を販売する同店。青果のセレクトは各店の店長が行うため、店舗によりそろえる青果が異なるのも特徴。
店舗面積は14.8平方メートルで、陳列にはワインの木箱を使用。同店は富裕層を意識し、珍しい品種や希少価値の高い商品などをそろえる。表面に結晶のような細胞があり塩味が特徴の「ソルトリーフ」(248円)などの同社オリジナル商品のほか、ニイクラファーム(西東京市)の「花つきバジル」(262円)、RDR有機ファーム(滋賀県犬上郡)の菊芋(100グラム、105円)、米を食べさせることで白い黄身になるかわなべ鶏卵農場(青梅市)の「ホワイトたまご」(1個78円)などのほか、ファームアベタ(茨城県結城市)の「華おとめ」(100グラム、250円)、吉田農園の「千果ミニトマト」など現段階で10種以上の品種をそろえるトマトも同店の特徴。
オープン後は30~40代の主婦を中心に50代以上の来店もあるという。「毎日来店される方も多く、目の肥えた方が多い」と渥美雄也店長。「新しい商品、旬の商品をそろえ、他にはない珍しい商品にどんどんチャレンジしていきたい。来て感動する店、知らないものがある店にしていきたい」とも。
営業時間は10時~20時。