原宿・キャットストリート沿いに4月1日、制服を中心としたトラッドブランド「Phantasien(ファンタージェン)」(渋谷区神宮目6、TEL 03-3857-5211)がオープンした。運営はバンダイ(台東区)。
同社アパレル事業部が、未開拓なターゲット向けにSPA事業を展開することで新規ターゲットの獲得や同事業のノウハウの獲得を目的に立ち上げた同ブランド。ブランド名はドイツ語で「ファンタジー」の複数形。「女の子たちの欲しいものが集まる『夢の国のような空間』でありたい」という思いを込めた。ターゲットは女子高校生で、私服通学の学生には全身コーディネートを、指定制服の学生にはリボンなどの小物でのアレンジを、それぞれ提案する。
店舗面積は60.16平方メートル。「図書館」「物語」「トラッド」をコンセプトに仕上げた店内は「重厚感」のある空間を演出。「ハイブランドに足を踏み入れたような感覚」を味わえるようにしたという。
主力アイテムはベーシックリボンやハングタイ、ネクタイ、クロスタイなど6種、カラーバリエーションを含めると54種を展開するタイ・リボン(1,995円~)で、ほかにも襟裏や袖裏をストライプ生地にしたり、第2ボタンの止め糸だけ色を変えるなど「シンプルなデザインの中に遊び心」を取り入れたブロードシャツ・オックスフォードシャツ(7,245円~)などをそろえる。価格帯はスタンダードブレザー=2万9,400円~、スカート=9,975円~、カーディガン=6,930円~、ポロシャツ=4,935円~、スクールバッグ=5,145円~ほか。
オープン後の来店客は女子中学生・高校生が中心で、母親との来店が多いのも特徴。「トラッド特有の上品さを徹底することで、親御さんが安心してお子さまにかえるブランドを目指す」と同ブランドプレス兼企画のハドソン・アリア・有里さん。「学校・制服というルールの中でも『自分らしいスタイル』をしたいと望む女の子たちに、『ルールの中で自分のスタイルを見つける楽しさ』も提供できれば。多彩なコーディネート・アイテムを提案し、『学校でもオシャレに』をかなえられるブランドに育てたい」とも。
営業時間は11時~20時。今後、年内に2~3店舗を出店する予定で、初年度売上高10億円を計画。