気象庁が都心で桜の「満開」を発表した翌日の4月7日、目黒川沿いの桜も見頃を迎え、平日にもかかわらずカップルや家族連れなど多くの人が足を運びにぎわいを見せている。
目黒から池尻まで約3.8キロの川沿いの両岸に約800本の桜(大部分がソメイヨシノ)が立ち並ぶ目黒川沿い。中目黒付近の川沿いにはカフェからレストラン、バーまで多くの飲食店が集まり、この時期になると、各店がドリンクや軽食などの店頭販売を行うほか、ケバブなどの屋台も出店している。
昨年8月にオープンし、初めて桜のシーズンを迎えた韓国料理を提供するダイニング&バー「SEO」(目黒区青葉台1)も店頭で焼きそばやチヂミ、トッポギなどを販売。同店スタッフの荒木苑美さんは「2日前くらいから(人が)多くなってきた。昼間は多いが、今年はライトアップが中止になったので夜の人通りは少ない」と話す。
子どもを連れて花見に訪れていた目黒区在住の主婦は「原発事故の影響からか最近は外で遊ぶ子どもも減っている気がするが、桜を見せてあげられてうれしい。ライトアップがなくてもいろいろある屋台などで十分楽しめる」と話した。
3月1日から桜の観測をしている「めぐろ観光まちづくり協会」(上目黒2)は、3月28日に開花した桜2輪を発見。6日現在、上流は「ほぼ満開」、下流は「七~八分咲き」で、今週末には「満開になるのでは」と予想する。
3月末から開催予定だった「第25回目黒川桜まつり」は「灯火のないボンボリまつり」としてちょうちんのみを飾り付けているほか、「目黒川さくらフェスタ2011」「目黒イーストエリア桜まつり」などの恒例関連のイベントは中止になった。