原宿通り沿いの「ビームスT原宿」(渋谷区神宮前3、TEL 03-3470-8601)で4月1日、ディズニーキャラクター・スティッチとクリエーティブディレクター佐野研二郎さんのコラボレーション展「STITCH ART DIRECTION:KENJIRO SANO AT BEAMS T HARAJUKU」が始まった。
1972(昭和47)年東京生まれの佐野さん。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、博報堂に入社。HAKUHODO DESIGNを経て、MR_DESIGN(神宮前3)を設立。これまでau「LISMO」や日光江戸村「にゃんまげ」などのキャラクターデザイン、井上陽水さんや宇多田ヒカルさん、いきものがかりなどのCDジャケットデザインなどを手掛けている。
今回、「大人にもさらに人気がでるように」と依頼を受けた佐野さんがスティッチをデザイン。商品の販売とともに同店で展開するインスタレーションをディレクションした。スティッチの「やんちゃ」なイメージから、「店を占領した」というコンセプトで床などに足跡を付けたほか、エントランス付近にはパンチングでスティッチをデザインしたポスターを掲出、随所にぬいぐるみを置くなどした。
販売するのは、ポケットにスティッチの顔面をデザインした「STITCH POCKET T-SHIRTS」(5,040円)や全体にスティッチの牙のモチーフをデザインした「STITCH BORDER T SHIRTS」(5,460円)、「STITCH BORDER BAG」(5,040円)などのほか、スティッチの顔面をモチーフにした「STITCH PAPER BOX」(L=1,260円、S=735円)、「STITCH A6 MEMO」、「STITCH PEN」(各525円)など。期間中、商品購入客にはクリアファイルを進呈する(なくなり次第終了)。
「デザインをしていく上で大切なのはチャームポイントを見つけて生かすこと。(スティッチは)目や牙など顔が印象的だったので、あえて耳などもなくしてシンプルにデザインしたが、スティッチって分かる」と佐野さん。「キャラクター商品だが、男性が持っていても恥ずかしくないようなデザイン性も加えた。普段から着用したり、使えたりするよう実用的な部分もあると思うので、オフィスや学校などで楽しんでいただければ」と話す。
「震災があり、開催するかどうかも考えたが、僕らクリエーターはハッピーになれるものを作り出すスキルがある。これから前向きになっていかなくてはいけないので、それにつなげていけたら」とも。
営業時間は11時~20時。今月17日まで。