渋谷駅西口で3月24日、日本相撲協会(墨田区)による東日本大震災に伴う募金活動が行われ、大関・把瑠都、日馬富士ら力士たちが駆け付けた。
社会奉仕団体「東京ワンハンドレッドライオンズクラブ」(練馬区)と共同で行った今回の募金活動には、把瑠都関、日馬富士関のほか田子の浦親方、幕内・豊ノ島、豊真将、安美錦、隠岐の海、能・歌舞伎はやしの「三響會」の亀井広忠さん、田中傳左衛門さん、田中傳次郎さんらが駆け付けた。
集まった力士らは、「国民の皆さん、一つになって一生懸命頑張りましょう。我々も早く土俵に上がって、良いところを見せられるように頑張りたい」(把瑠都関)、「本当に自分たちのできることをやるしかない。少しでも多くの方に協力していただいて、少しでも多く(募金が)集まれば」(豊ノ島関)、「大変なことになっているが、できる限りのことをするので、あまり気を落とさずに強い気持ちでいてほしい」(豊真将関)と、それぞれの言葉で被災地に向け呼びかけた。
募金に訪れた「(相撲が)大好きで、両国にも見に行く」というラッパーのチェック中村さん(28)は、「本場所がない中、こういうことをするのは大事。このような活動を見て相撲を好きになってくれる人が増えれば」と話した。田中清さん(72)は「10代のころから(相撲を)見ていて思い出がある。今までバッシングもあったが、百年に一度あるかないかの大震災で『何かしないと』とこういう活動をするのは素晴らしい」とも。
同協会は同日、錦糸町駅周辺でも募金活動を行ったほか、今月25日(15時~18時)には、横綱・白鵬、大関・魁皇、幕内・高見盛らが参加し上野松坂屋店(台東区)で募金活動を予定する。