渋谷・円山町のライブハウス&バー「7th Floor」(渋谷区円山町)で3月26日、東日本大震災の影響で卒業式が延期または中止になった大学・専門学校生の「卒業式」を行うイベントが開催される。主催は社団法人「江戸笑店」(足立区)。
「江戸文化の復興」を目的とし、「誰でも、気軽に、簡単に江戸時代を楽しもう」をコンセプトに、着付けのレクチャーや着物を着用しての街の清掃、「江戸小紋染め物」など江戸文化体験などの活動を展開している同法人。
東日本大震災を受け、各地で大学や専門学校の卒業式が中止される中、「着物、はかまの晴れ姿をお披露目する機会が失われたことを悔やむ声」もあることから、同法人で企画を担当している桑原裕さんが発案。自身も東京都市大学4年生として卒業を迎え、「ささやかながら卒業を祝いたい」「自分も含め新しい門出を迎えたい」との思いが背中を押した。
今回、着物のレンタルなどを行う「衣装らくや」(中央区)や着付け教室「装道熊谷かすみ礼法きもの学院」(国分寺市)などの協力で、はかまや着物を用意。着付けやヘアメークなども無償で行えるようにした。基本的に予約が必要で、着付け希望者は今月24日12時まで、そのほかの参加希望者は25日23時59分まで、同法人の公式ホームページで予約を受け付ける。はかま・着物を着用しない人は当日の参加も可能。
式では、黙とうのほか、校歌斉唱(選曲中)や卒業証書授与などを行う予定で、はかま・着物姿で街を歩けるフリータイムも設ける。桑原さんは「一生に一度の晴れ姿なので、悲しい思いだけではなくハッピーな気持ちを持って節目を迎えてほしい」と参加を呼びかける。会場となる同店を含め、節電や自粛などを理由にライブハウスでのイベント中止が相次いでいることから、「人やお金が動かせれば、ウィンウィンになると思った」とも。
開催時間は12時~16時で、式は13時~15時を予定(着付け希望者は10時~)。参加費は1,000円(別途ワンドリンク)。参加条件は3月卒業の大学生、専門学校生。