ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷1、TEL 03-5468-5551)で2月26日、「セカイイチ不幸な男」の2週間の描いたコーエン兄弟監督の新作「シリアスマン」が公開される。
世界の監督を取り上げるプロジェクト「Director’s Driven Project」の第2弾として公開する同作は、第82回アカデミー賞の作品賞候補になった作品で、1967年のアメリカ中南部郊外を舞台に、妻から離婚を迫られるほか隣人トラブルに頭を悩ませるなど「世界一不幸な男」となったユダヤ人大学教授の2週間を描いた。
メガホンを取ったのは、1954年生まれのジョエル・コーエン監督と1957年生まれのイーサン・コーエン監督のコーエン兄弟。2人が脚本、ジョエルさんが監督を手掛けた犯罪映画「ブラッド・シンプル」(1984年)でデビュー後、ハリウッドに招かれたニューヨークの劇作家の男の「悪夢」になぞって展開する「バートン・フィンク」(1991年)、1987年に実際に起きた事件を基にした「ファーゴ」(1996年)、ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を原案にしたコメディー「オー・ブラザー!」(2000年)、アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚色賞などを獲得した「ノーカントリー」(2007年)などを手掛けた。
鑑賞料は一般1,500円。1作品を3人で見るか、3作品を1人で見ることができる「トリプル券」(3,900円)も用意する。同館ほか全国で順次ロードショー。