渋谷駅地下コンコースなどで2月5日、アートをはじめとしたクリエーターの表現を通じ「渋谷の魅力を伝える」まちづくりイベント「shibuya1000-アーバン・エキスポ2011-」が始まった。
宮下公園方面の吹き抜け空間にはメーン会場として「shibuya1000HALL」を開設。SALHAUS一級建築士事務所(渋谷区猿楽町)が手がけた同会場には、Tシャツアート・現代アートなどで活動する北川純さんが同所をスイミングプールに見立て、飛び込み台でスタートの姿勢をとる選手を表現した「レディース ゴー」や、昭和女子大学田村圭介研究室による、渋谷駅125年の変遷を約30のパネルや模型で紹介する「うつりかわり 渋谷駅の変遷02」などをディスプレー。
同エリアには、フリーペーパー「月刊 風とロック」のために撮影した写真の中から同フリーペーパーを手がけるクリエーティブディレクターの箭内道彦さんがセレクトした写真を展示する「『月刊 風とロック』シブヤ選」や、ワハハ本舗「セクシー寄席」リーダーの矢原加奈子さんが撮影した同劇団メンバーたちの楽屋や舞台での写真が並ぶ「ザッツ・ワハハ本舗!」など招待作家の作品も展開。
渋谷で働く人や来街者のポートレート1,000点を展示する「渋谷1000人顔-シブヤビト-」では、公募の中から選んだ写真やグラフィックを紹介。グラフィック部門では、フリーランスでグラフィックデザインやウェブ制作を手がけるテラダヒデジさんの「ガールズ」や渋谷育ちのイラストレーター郁さんの「Made in 渋谷」、ドット絵作家・利龍さんの「ニオイ」など30人の作品が並ぶ。
写真部門では、涙目のアイコン(CHIRA-CHIRA)を用いて、「日本人のコンプレックスやエロス」をテーマに表現を行うアート集団「CHIRA-CHIRA」や出版社に勤める塚原沙耶さんが撮影した「渋谷の女子高生」、写真作家・木下奈緒美さんの「It’s a PARTY tonight!!」など7組の作品を展示する。
その他、建築家でアーティストの野口一将さんによるマーキングテープを使った絵「TAPE SCAPE」、文化ファッション大学院大学ファッションデザインコース院生の終了作品から選抜したクリエーター10人によるマネキン20体を使った作品をエキシビション形式で展示する「New Creators Collection」などを各所で展開。11日には渋谷駅周辺をガイドとともにツアーした後、渋谷の街にまつわる検定を行う「渋谷検定&まち歩きツアー」が開催される。
開催時間は10時30分~19時(常設展示は始発から終電まで)。入場無料。今月13日まで。