渋谷のミニシアター「シアターN渋谷」(渋谷区桜丘町、TEL 03-5489-2592)で2月5日から、ロックバンド「bloodthirsty butchers(ブラッドサースティーブッチャーズ)」の長編ドキュメンタリー映画「kocorono」が公開される。
1987(昭和62)年に、札幌で結成された同バンド。メンバーチェンジを経て、現在はボーカル・ギター吉村秀樹さん、ベース射守矢雄さん、ドラム小松政宏さん、ギター田渕ひさ子さんの4人編成。アメリカツアーや台湾での音源発売など国内外で活動している。同作では、初代ドラマー在籍時のライブやメジャーデビュー決定時のテレビ出演など「初公開」となる映像や楽曲制作の「秘密」などを追い、「バンドの『今』」に迫る。タイトルは、1996年に発売され昨年3月に「完全盤」が発売されたアルバムから命名。
メガホンを取ったのは川口潤監督。1973(昭和)年生まれの川口さんは、SPACE SHOWER TV/SEPを経て2000年に独立。親交のあるアーティストを中心に映像記録や映像制作を行うほか、「TWIGY」「セカイイチ」などのミュージックビデオやライブなど音楽番組の演出も手がける。2007年にニューヨークで行われた同名のライブイベントを映画化した音楽ドキュメンタリー「77BOADRUM」(2008年)で監督デビューし、パンクバンド「アナーキー」(2008年)のドキュメンタリー映画にはリミックス(編集)として参加した。
初日となる5日には舞台あいさつを行い、同バンドメンバーや川口監督が登壇予定。開催時間は11時30分からの回の上映後と14時の回の上映前。11日(14時の回上映後)には映画監督の甲斐田祐輔さんと川口監督によるトークイベントを開催。両日ともにイベント当日10時45分から劇場窓口で整理券を配布する。
公開記念として、劇場ではパンクバンドを中心に撮影を行う写真家・菊池茂夫さんが同バンドを撮影した写真約100点を展示する写真展を開催するほか、同作品上映劇場では同作ロゴをプリントしたTシャツと、菊池さんが撮影した吉村さんのバックショットをプリントしたフォトTシャツを、それぞれ販売する(各3,500円)。同館ほか全国で順次公開。