神泉駅近くに1月12日、京都の老舗呉服メーカー「小田章」(京都市中京区)直営の着物店「京呉館 TOKYO」(渋谷区円山町、TEL 03-3462-1613)がオープンした。
以前、銀座・歌舞伎座に着物専門館をオープンしていた同社が、約7年ぶりに東京エリアに進出。アンテナショップとしてオープンした同店は、理容美容学校「国際文化理容美容専門学校」の協力で、同校の3号館に出店した。
1階は「きものショールーム」館として、「グラフィックデザインを着る」試みとしてアーティストとのコラボプロジェクト「KIMONO the ART」のブランドを展開。ロックバンドX-JAPANの故・hideさんとのコラボ着物「hide×odasho HI-HO!」や、パリのグラフィックデザイナー、マリィ・カイユさんが手がけた着物、今春展開を始めるファッションデザイナーのドン小西さんが手がけた着物「ドンきもの」などをそろえるほか、同店オープンに際し立ち上げた「KYOGOKAN」(着物=9万4,500円~、帯=6万3,000円~)も扱う。
2階では、着物をはじめ5分で着付けができるという「お気楽着物」、帯や足袋、草履、バッグなど1,000点以上のアイテムをそろえるレンタルショップ「貸きもの」館を展開。着付けサービスは、肌着や着物、草履、バッグなど髪飾り以外の小物をセットにした着付け(1泊1万8,000円~)をはじめ、着物や帯、足袋、草履をセットにした「お気楽着物」(5時間=7,350円、1日=1万500円、1泊=1万5,750円)などを用意。
着付けでは、ヘアメーク・フルメーク(各5,250円、セット9,400円)も受け付け、同館前の国際文化学園6号館地下1階の写真スタジオでプロのカメラマンが撮影するサービスも行う。
3階は、京都を中心とした呉服メーカー10社が協力し、「二十歳の私」をコンセプトに「姫系」「小悪魔系」「舞妓系」「ダークファンタジー系」「昭和レトロ系」など11のテーマの振り袖を展開する振り袖専門店「フリソデお嬢」館。価格は、オーダーレンタルの着物が12・13万円前後~、購入の場合は着物=20万円前後~、帯=5万円前後~ほか。
「(着物を)着たいが機会がないという方たちなど、東京の方が需要はあると考えた」と平田愛店長。「高級なものから良質なものを低価格でそろえているので、触れてみて着物を好きになっていただけたら」とも。
営業時間は11時30分~19時30分。水曜定休。