動画共有サービス「ニコニコ動画」を運営するニワンゴ(中央区)が昨年12 月にオープンした原宿「ニコニコ本社」(渋谷区神宮前1)2階に正月三が日限定で「ニコニコ神社」が登場し、3日間で4,772人が「参拝」に訪れた。
昨年12月27日、原宿・竹下通り近くにオープンした同施設。番組などの生放送やアーティストのライブなどを行うスタジオや関連グッズを販売するショップなどが集積する。元日に開設した「ニコニコ神社」は、2月にカフェをオープンする予定の2階フロアに「建立」。鳥居や祠(ほこら)のほか、参拝の様子を生中継するためのカメラ、「ニコニコ動画」内のコンテンツ「ニコニコ生放送」で放送されている番組を見ることができるモニターなどを設置。フロア内には観覧スペースも用意し、同所に置いたモニターで来場者も番組を見られるようにした。
参拝に訪れた人の数は、1日=2,015人、2日=1,203人、3日=1,554人の計4,472人で、中には連日参拝に訪れた人も。2日からは、「空条承太郎」ことお笑いコンビ・爆笑コメディアンズの秀作さん、「戸愚呂(兄)」ことお笑い芸人・橋本まさをさん、3日夕方ごろからは「ムスカ大佐」ことお笑い芸人・いずみ包さんが「お手伝い」として参加した。
「参拝客」は受験や健康、就職祈願、恋愛成就、「増毛」「身長が伸びるように」などの願い事を口にし、中には「リア充(現実の世界が充実している人、状態)になれますように」「ニコ友ができますように」などネットならではのユニークな願い事もあった。
参加者のみで動画の投稿・再生・コメントをする事ができる「ニコニコミュニティ」の宣伝に来た人や願い事を口に出さずに祈っていく人も。さい銭は「ニコニコ」にかけて25円や2,525円を入れる人が多くみられた。さい銭は「当社(=ニコニコ動画事業)に対する寄付として、当社の運営のために使用する」という。
生中継された番組の「来場者数(視聴者数)」は、1日=42万6,902人(コメント数203万3,802件)、2日=18万2,948人(同62万2,691件)、3日=19万2,954人(同84万5,455件)の計122万9,706人。来場者が「生神様」として参拝者の願い事にコメントをする仕組みで、「おk」「がんばれ」「無理かも」「応援します」などのコメントが寄せられた。
ニコニコ本社プロジェクトリーダーの徳永礼さんは「家族連れや中高生、香港から来た人など幅広い層の方がたくさん来てくれた。ニコニコ動画らしい双方向のコミュニケーションができたのでは。これだけの反響があったので、毎年恒例の行事にしていければ」と話す。