シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で現在、イタリア映画の名作など3作品を上映する「映画の國名作選 I イタリア編」が開催されている。
映画史上の「名作」500タイトル以上の版権を持つ紀伊國屋レーベルの情報サイト「映画の國」から、世界のクラシックな名作や日本未公開作を上映。第1弾はイタリア映画の中から3作品を選んだ。
「ラストエンペラー」(1987年)などを手がけたことでも知られるベルナルド・ベルトルッチ監督が伊作家アルベルト・モラビアの「孤独な青年」を基に、過去の罪にさいなまれながらファシズムに傾倒していく男の孤独と類廃を官能的に描いたのは、イタリア・フランス・西ドイツ合作「暗殺の森」(1970年)。
ほかに、故・フェデリコ・フェリーニ監督のサーカスやクラウンへの憧景をドキュメンタリー・ドラマの形式で映像化した「フェリーニの道化師」(1970年)、新聞記者インドロ・モンタネリが執筆した同名ベストセラー小説を基に、1943年~1945年までのナチズムやファシズムに対するパルチザンたちの抵抗運動を描き、ベネチア映画祭でグランプリを受賞した故・ロベルト・ロッセリーニ監督の「ロベレ将軍」(1959年)を上映する。
鑑賞料は一般=1,500円、学生=1,300円、3回券=3,000円ほか。12月31日の最終回、来年1月1日の初回は上映なし。