アパレル大手ファイブフォックス(渋谷区千駄ヶ谷3)は11月27日、原宿・明治通り沿いに同社メンズブランドを集積した新業態「COMME CA STAGE(コムサステージ)原宿本店」(神宮前6、TEL 03-5774-0727)をオープンした。
同店は「百貨店・駅ビルマーケットに向けた新しいショップスタイル」(同社メンズグループプレス担当の横山洋さん)として立ち上げた新業態。同社が展開する「都市型ブランド」を編集し、レディス・メンズともに来年春から本格的に出店を進める予定。原宿本店は本格展開に先駆けたフラッグシップショップとして位置付ける。
これまでブランドごとに出店していたが、同業態立ち上げで、「マーケットの客層など特性に合わせ当社のブランドを自由に組み合わせて出店でき、旬の品ぞろえを強化できる」と横山さん。「(原宿は)全国区ヤング層が集まるエリアなので、新しいスターターファンを作ることができるのでは」と出店を決めた。
店舗面積は1階・2階合わせて約120坪。「気軽に入りやすいように」とファサードはガラス張りに仕上げたほか、障子や格子、しっくい壁、長押(なげし)、仏画、日本画など「日本の文化や建築をモダンな内装へ反映」した。
1階では、原宿エリアの「マーケット特性」に合わせ、「知的でモダン」なトラッドスタイルを提案する「コムサコミューン」、英国のパンク・ロックをベースに「独創的な」クールファッションを提案する「PPFM」、ビンテージスタイルのアメリカンライフスタイルブランド「パープル&イエロー」などのカジュアルテイストのブランドを展開。2階では、「ベーシックの良さにほどよくトレンドを取り入れ、洗練されたイメージ」の服を展開する「コムサメン」や、ラグジュアリーブランド「アルチザン」などの「ビジネスキャリア系」を展開する。
コムサメンは、1906(明治39)年創業の革小物ブランド「博庵」とコラボレートした財布やカード入れ(1万500円~1万9,950円)、和紙製品の製造を手がける「大直」とがコラボレートした財布やバッグなどの紙小物(1,575円~7,245円)などを販売。デザイナーで職人の仲垣友博さんが手がけるレザーブランド「YUHAKU」とアルチザンがコラボレートした名刺入れやメモパッドなどの革小物(1万5,700円~7万1,400円)や、コムサメンオリジナルの香りをオーダーした「プラウド・メン」のスーツリフレッシャー(2,940円)などの「スペシャルエディション」も。
同店限定サービスとしてオーダーメードも展開。主なサービスは50種以上の生地や豊富なサイズバリエーションで対応するスーツ(6万9,300円~)や、生地・シルエット・カフス・ステッチなどを選べるシャツ(2万6,250円)、伊インテリア雑貨ブランド「レンダー・マッヘン」のアタッシュケース(5万2,500円)、キャリーケース(7万3,500円、以上コムサメン)、デザインとカラーを選べるカシミヤニット(4万5,150円~、アルチザン)など。
このほか、同店で購入した服へのカスタムメードも受け付ける。
オープンから約1カ月。来店客は「(全体的には)ヤングが中心だが、ブランドファンの年齢層は幅広い」と横山さん。
営業時間は11時~20時。