南青山に12月4日、米ファッションブランド「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」の旗艦店「MARC JACOBS AOYAMA」(港区南青山5、TEL 03-6418-1188)がオープンした。
ブランド創設以来、「基礎建築の段階から作り上げる世界初」となる1棟すべて同ブランドから成る大型旗艦店。店舗面積は地下1階~2階の3フロア合計約78.6坪で、設計は米・建築事務所「ステファン・ジャクリッチ・アーキテクツ」が担当。オープンを前に、アメリカ建築家協会主催のデザインアワードで優秀賞を受賞しているデザイン性の高いビルも話題を呼んでいる。
出店場所は、「プラダブティック」などが並ぶみゆき通りから1本入った路面。3年前の夏にデザインの依頼を受けたというステファン・ジャクリッチさんは、各国の店舗と「通じるコンセプト」の下、「日本の伝統をリスペクトしつつモダン」な店舗に仕上げたという。フロアごとに3つのゾーンで構成するファサードは、ガラス張りで高級感を出した1階、「幾重もの直線彫り」のテラコッタで覆った2階、テント地を張った網状のアルミ・パネルを使いビルの「顔」となる最上階部分の壁面「Lantern (とうろう)」などが特徴。。
店内では、レディス、メンズの各プレタポルテをはじめ、アクセサリー、シューズ、バッグ、アイウエアなどの雑貨、フレグランスを取り扱う。フロア構成は、地下1階=メンズ、1階=アクセサリー、2階=プレタポルテ。
同店限定商品として、ブランド名と「青山」を掛け「AOYAMARK JCOBS」という文字をプリントしたTシャツ(2色、各6,300円)やフラワーモチーフとクローバーのカットソーを幾層にも重ねたべアドレス(38万1,150円)、取り外し可能なチェーンが付いたクラッチバッグ風ウォレット(6万3,000円)などを販売。同ブランドが展開する「スキンキャンサー予防キャンペーン」にアジア人として初参加したモデル梨花さんのヌード写真をプリントしたTシャツ(6,300円)も先行販売する。
同ブランドの国内展開を手がけるマーク ジェイコブス ジャパン(北青山3)の広報担当者は「(国内でも)一番商品が充実している店舗。ブランドの世界観をご覧いただける貴重な場になる。身近に感じていただき、ショッピングを楽しんでいただきたい」と話す。
ニューヨークの名門美術大学パーソンズを卒業したマーク・ジェイコブスさんが1986年にコレクションを発表した同ブランドは、セカンドライン「マーク by マーク ジェイコブス」とともに日本でもファンの多い人気ブランド。ジェイコブスさんは、仏・高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクターも務めている。
営業時間は11時~20時。