渋谷センター街奥に11月22日、「Bar Android(バー・アンドロイド)」(渋谷区宇田川町)がオープンした。グーグル製・携帯電話基本ソフト「アンドロイド」愛好者らに向け毎週月曜日のみ営業する。
バー「GGG」として営業している店の定休日を利用し、アンドロイド向けアプリケーションの開発などを手がけるアドリブ(渋谷2)の加畑健志(以下kabayan)さんらが開店。Kabayanさんの開発業務コミュニティーを通じKDDIと日経BPが協力し、今月26日に発売されるauのアンドロイド端末「IS03」の実機を店内に用意し、自由に触れられるようにした。
企画したのは、Kabayanをはじめ、iPhone向けアプリケーションの開発などを手がけるアイラボ(千代田区)の伊藤剛さん、ASPサービス「NetPromo」などを手がけるアナライズ(文京区)のば~どまんさん、ダンサーのRubyさん、伊藤美緒さんの5人。昨年1月に閉店した渋谷・センター街の「YouTube」スタジオ併設バー「BarTube(バーチューブ)」に通っていた友人グループが、再び「何気に集まれる場所を作ろう」との思いからオープンした。
当初は「ぼんやりと考えていた」が、友人を通じて同店のオーナーと知り合い、2階のみ月曜が定休日であることから、スペースを借りて週1回営業することを決めたという。店名はモバイルやインターネットなどに興味がある人などにとっての「キャッチー」さから「アンドロイド」と命名。ロゴにはアンドロイドのマスコットロボ「ドロイド君」のモチーフも取り入れた。
店内にはアンドロイド携帯「IS03」4台を置き、名刺を1枚預かり端末を無料「レンタル」(名刺はレンタル終了後に返却)する。「基本は1人につき1時間程度で交代をお願いする。アプリのインストールやデバッグも自由。ただし、ドライバの提供がないのでPC接続は自力。サポートなどもできない」(kabayan)とバー独自のルールを説明する。
「目標はアンドロイドを作っている米Googleの人が来店してくれること」と笑顔で話すkabayan。「アンドロイドなどについて分からない人でも、ここに来れば詳しい人もいて直接話ができる。人が出会い新たなコミュニティーが生まれれば」と話す。「気兼ねなく、だらだらと長く続けられれば」とも。
営業時間は19時~23時30分(アンドロイド使用は22時まで)。