渋谷区の新施設「渋谷区文化総合センター大和田」(渋谷区桜丘町)がオープンし、11月21日に開設式典が行われた。
旧大和田小学校跡地に建設された同施設は2007年10月に着工。延べ床面積は地下3階~12階合わせて約2万7,400平方メートル。「さくらホール」「伝承ホール」の中・小ホールや「こもれび大和田図書館」、「さくら上宮保育園」(12月1日開設)、プラネタリウム「コスモプラネタリウム渋谷」(TEL 03-3464-2131)などで構成する。
4階「さくらホール」で行われた式典では、「50年、100年後の将来を考え、100年後に『この施設があって良かった』と言われると期待し運営していきたい。文化や教育、福祉などとともに喜びに満ちた施設として一歩を踏み出す」と桑原敏武渋谷区長のあいさつ後、鏡開きが行われた。
「さくらホール」のこけら落としとして、子ども参加型ミュージカル「ふるさと探検しぶやっ子」や渋谷区日本舞踊こども教室の生徒による長唄「菊づくし」など区民団体による発表が行われたほか、文化学園(代々木3)が運営する11階「文化ファッションインキュベーション」では、同学院ファッション高度専門士科4年生5人によるファッションショーが行われた。
開館記念として、2階「ギャラリー大和田」と展示ロビーでは田沼武能さんの写真展「笑顔大好き 地球の子」(12月12日まで)を、3階「こども科学センター・ハチラボ」では23日(10時~17)までモーター作りや物理実験などができる「ハチラボ科学フェスタ」を、それぞれ開催する。
12階「コスモプラネタリウム渋谷」では24日から、開設特別番組として今年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のドキュメンタリー番組「HAYABUSA BACKTO THE EARTH-帰還バージョン エピローグ-~はやぶさが伝えたもの~」を全国初上映する。同番組は「当面」同所のみでの上映となる。