渋谷東口・宮益坂に近い「美竹ビルマンション」(渋谷区渋谷1)の建て替え事業に関する権利変換計画が東京都知事に認可されたことが11月15日、同事業に参画する朝日日鉄都市開発(中央区)から発表された。
1959(昭和34)年に東京都住宅供給公社(神宮前5)が建築した同ビル。延べ床面積は約5,640平方メートルで、地上6階建ての鉄筋コンクリート造り。1~2階に事務所を配置、3~6階の住宅部分を総戸数40戸のマンションとして分譲している。
築後50年以上たっていることから安全性や快適性に「問題を抱えている」と1999年に美管理組合を設立。建て替え事業の事業協力者を募集した結果、朝日日鉄都市開発とUG都市建築(港区北青山3)が事業協力として参画することになった。2008年に行われた総会で建て替え決議が成立。昨年4月に美竹ビルマンション建替組合の設立が認可・公告され、施設計画や事業計画に関する詳細の検討を経て、今回の認可に至った。
建て替え後の延べ床面積は約2万6,720平方メートル。地下3階~地上17階の鉄筋コンクリート造りになる。設計・監理はUG都市建築が担当。南面中央部2カ所には吹き抜けを設けるほか、各階の吹き抜けに面する位置には共用空間を配置する。地階は駐車場や居住者向けのトランクルーム、1~3階の低層部には事務所や店舗、4~17階の中・高層部には住宅(総戸数196戸)を配置する予定。
来年2月に工事に着手、2013年2月の竣工を目指す。参加組合員である新日鉄都市開発が取得した保留床は、分譲住戸として2011年夏ごろに分譲を開始する予定。