渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9413)で11月13日から、専門学校「桑沢デザイン研究所」(神南1)創立者として知られる桑澤洋子生誕100年を記念した企画展「SO+ZO 展 未来をひらく造形の過去と現在 1960s→」が開催される。主催は学校法人桑沢学園と産経新聞社(千代田区)。
1910(明治43)年生まれの桑澤洋子は、1930年代からデザイナーやデザイン・ジャーナリスト、教育者として活躍。東京オリンピックや大阪万博のユニホームデザインを手がけたことでも知られる。1954(昭和29)年、独建築家・グロピウスが設立した造形芸術総合学校「バウハウス」に影響を受け、国内初のデザイン専門教育機関として同校を開校。1966(昭和41)年には同校を母体に「東京造形大学」(八王子市)を設立した。1973(昭和48)年「藍綬褒章」受章。1977(昭和52)年没。
生誕100年記念事業「SO+ZO MOVEMENT」の中心企画として開催する同展では、Bunkamuraと同校(神南1)で同校と同大卒業生計121人による約300点の作品を一堂に展示する。
展示するのは、デザイナー吉岡徳仁さんの代表作としても知られる紙の椅子「Honey-pop」や、インテリアデザイナー内田繁さんの茶室「受庵 想庵 行庵」、彫刻家・舟越桂さんの「Portrait of My Wife(妻の肖像)」、アートディレクター浅葉克己さんが手がけた西武百貨店のポスター「おいしい生活」など。
このほか、グラフィックデザイナー青葉益輝さんや長友啓典さん、コンテンツクリエーターユニット「うるまでるび」、漫画家・藤原カムイさん、映画監督・犬童 一心さん、山村浩二さんら著名卒業生の作品が並ぶ。
同校6階アトリエでは14日・21日、出展者をパネリストに迎えシンポジウムを開催(参加費は各日1,000円、詳細はホームページで確認できる)。来年1月29日~2月11日には、円山町のミニシアター「ユーロスペース」(円山町)で両校出身者の映画や映像作品の上映も予定する。
開館時間は10時~19時。両館共通チケットは、一般=800円、大学生・専門学生=500円、高校生以下無料。共に今月28日まで。