西武渋谷店(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-0111)店内各所で現在、日本のデザインや素材、技術を取り上げるデザインイベント「Japan Design Weeks」が開催されている。
神宮外苑を中心に10月29日から始まった複合デザインイベント「東京デザイナーズウィーク」のサテライト企画として開催する企画展「感性展」をはじめ、日本ブランドが出店する期間限定店など、「古来の伝統技術」の紹介や、「新しい価値を生み出す」コラボレーション企画などを展開。
A館7階催事場では、仏パリで2008年12月に開催され、ニューヨークでも昨年5月に開催された企画展「感性展 kansei-Japan Design Exhibition-」を開催。日本デザインの「根底」にある「感性」に焦点を当て、日本のものづくりを紹介する。「おる」「からくり」「たたずまい」など9つの「和言葉」をキーワードにセレクトした約100点の製品を展示。
照明器具メーカー、マックスレイ(本社=大阪府大阪市)の卓上ランプシェード「Twiggy Lamp」は、テーマ「かげろう」の一つとして紹介。「おる」製品では、コンピュータソフトや関連機材の企画・開発などを手がけるコト(京都府京都市)が販売する紙パルプから組み立てるパイプロイド「ロクスケ&ハチ」などを展示。B館7階プロモーションスペースでは、展示製品の販売も行う(11月8日まで、企画展は同3日まで、入場料は500円ほか)。
B館5階イベントスペースには、商品開発やプロジェクト企画を手がける「丸若屋」(世田谷区)が期間限定出店。なめした鹿革に染色を施し、漆で模様を描く「印伝」のiPhoneケースや九谷焼の上出長右衛門窯(石川県能美市)とコラボレートしたがい骨の菓子壺をあしらったフォトTシャツなど、自社ブランド「otsuriki」の製品を販売する。
このほか、アクセサリーブランド「コルヌ」やファッションブランド「ヴゼット」、ソックスブランド「マルコモンド」、シャツブランド「トロポポーズ」などの期間限定店をはじめ、アンダーウエアブランド「GUNZE BODY WILD」と、ファッションイベント「東京発 日本ファッション・ウイークス(JFW in Tokyo)」に参加するデザイナーによるコラボ商品を販売するなど、各所で関連企画を展開する。
感性展を主催するNPO法人デザインアソシエーションのプロデューサー横地寛子さんは「情報や『モノ』があふれる時代に、いかにして素晴らしいプロダクトやデザイナーを埋没させずに認知させていくかが重要」とし、「さまざまな『モノ』や人を通じて『自分の感性』を感じ取っていただけたら」と話す。
営業時間は10時~20時(木曜~土曜は21時まで)。11月8日まで。