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スパイラルで「ギャラリスト」単位のアートフェア「ウルトラ」-海外勢も初参加

「ULTRA002」会場風景(Photo: Katsuhiro Ichikawa、2009年、©SPIRAL/Wacoal Art Center)

「ULTRA002」会場風景(Photo: Katsuhiro Ichikawa、2009年、©SPIRAL/Wacoal Art Center)

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 若手を中心に、ギャラリストやディレクターが個人名義でアート作品を出展するアートフェア「ULTRA(ウルトラ)003」が10月28日、スパイラル(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)で始まった。

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 2008年よりスパイラルとアートイベント企画などを手がける「レントゲンヴェルケ/現場商會」との共催。一般的なフェアではアート作品がギャラリー・作家単位で出展される現状に対し、同フェアではギャラリーで実際に作家・作品を選定する若手ギャラリストが個人名義で作品をセレクトするのが特徴。ディレクターに新たな「表現」の機会を設けることで、「美術業界の活性化」を目指してきた。

 3回目の開催となる今回、会場では24歳から41歳までのディレクターが各自専用のパネル・ブースで推薦アーティストの絵画や写真などを展示・販売。台北からの初参加も加え昨年から9人増えた60人が出展し、来場者からの投票賞も設けるなど規模を拡大する。

 昨年の参加者からは「自分らしさを出せることへの緊張感と喜びについて多くの感想が寄せられた」とフェアマネジャーの池内務さん。「全般に年を追うごとに作品のクオリティーが上がっている。数回目の参加者は間違いなく作家選考の眼力、展示の腕が上がっている」とディレクターの「成長」を評価する。

 「『独特の混沌』がウルトラの魅力の一つ」とも。来場者へ向けて「(同フェアを)アートに触れる気軽な機会として、混沌の中からお気に入り、宝物を見つけてもらいたい」とアピールする。

 営業時間は11時~20時。30人単位の2期構成で、10月31日は展示入れ替えのため休業。入場無料。11月3日まで。

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