ヨーロッパ北東部にあるバルト3国の一国、リトアニアのアートや音楽、食などの文化を紹介する複合企画「Sharing. リトアニアへの旅」が11月2日より、恵比寿の多目的クリエーティブ・スペース「amu(アム)」(渋谷区恵比寿西1、TEL 03-5725-0145)で開催される。
リトアニア共和国大使館と、同スペースを運営する「AZホールディングス」(恵比寿南1)との共催による同企画。同社傘下の「フィルムアート社」(恵比寿南1)が、リトアニア出身の映画監督ジョナス・メカスさんの代表作「リトアニアへの旅の追憶」を配給し、メカスさん著作の復刊にも携わったことなどがきっかけで、同スペースが完成した今年7月に同大使館との企画が持ち上がった。
エストニア、ラトビアと共にバルト3国の1つであるリトアニアは、近隣国から侵略を受けてきた歴史を経て1990年に旧ソ連から独立。レーザーやバイオの技術の高さでも知られる。期間中は、同国のアーティストや料理人が来日し、アート・音楽・食文化を紹介するワークショップを開くほか、「テキスタイル」などの民芸を紹介する企画展も開催する。
ワークショップでは、女性アーティストグループ「Baltos kandys(白い蛾)」がフェルトを使ったアート作品を参加者と共同制作(11月6日、15時~)。伝統的なリトアニアの多声音楽を歌い継ぐ女性5人組コーラスグループ「Trys keturiose」は、古い時代の民族衣装を身に着けて合唱を披露する(同7日、18時~)。料理研究家のユラーテ・ラシエネさんは、リトアニア料理を提供し、作り方と文化を紹介する(同5日、13時~、以上要予約)。
「大使館との共催は初」とAZホールディングス広報の長谷田有紀さん。「今後もデザインやアートなど、あまり知られていない文化的なものごとを継続的に紹介しながら、人と人、人とものなどをつなげていきたい」と意気込む。
展示時間は13時~18時。入場無料。11月4日まで(一部入場制限あり)。