レザーグッズブランド「carcru(カルクル)」の直営旗艦店「carcru表参道店」(渋谷区神宮前6、TEL 03-3409-7515)が9月、原宿・キャットストリート近くにオープンした。経営は、革製品の製造・流通・販売を手がけるエイチアンドエイ(墨田区)。
オープンと同時に立ち上げた同名ブランドは、スペイン語で「財布」を意味する「カルテーラ」とラテン語で「小銭」を意味する「クルメーナ」を組み合わせた造語。同社営業企画の牧原伸行さんは「ブランド離れ、『オリジナル』を求める人が増えている。オーダーというお客さま参加型の店を出店しよう考えた」とブランド立ち上げの経緯を話す。
店舗面積は約24坪。「アーバントレンド」をコンセプトに、木目の什器を置くなど「ナチュラルでカジュアル、優しさを感じるトレンド空間」に仕上げたという。店内にはミシンなどの作業台も用意。45年以上革小物の製造に携わってきたという職人、飯野守正さんがオーダーメードを受け付け、商品を店内で制作する。
価格は、各商品のオーダー料に加え、A3サイズの革代(2,100円)と加工代(3種、2,100円~4,200円)。商品は、ブックカバーやメモカバー(各4,200円)、メガネケース(2,100円、3,150円)、カードケース(3,150円)など。
バッファローの「地肌の『荒々しさ』」などをシンプルに仕上げたという「クラシコバッファロー(イタリアンレザー)」や「バケッタ加脂(手なめし、手染め)」を施し柔軟性や耐久性などを加えた「アリゾナ(イタリアンショルダー)」など約200種の革を用意するほか、裏地10色、ステッチ20色から好みのデザインを選ぶ。商品は約2時間で完成し、革が余った際はミントタブレットケースや印鑑ケースなどの「おまけ」も無料で作るという。
このほか、既製品はバッグやブックカバー、小銭入れ、ファイルなどを扱う。アンテロープ(カモシカ革)を使用し、「自然にできた傷」などをそのまま商品化した小銭・札入れシリーズ(1万3,125円~2万4,150円)や、ブランドの「トレードマーク」を刻印したアリゾナ(イタリアンレザー)の小銭・札入れシリーズ(5,250円~1万8,900円)などをそろえる。商品の約4割は小銭入れ。
オープン後は20代後半~30代後半の来店が中心で、「カップルが多い」。オーダー客も増えており、小銭やカードが入る小銭入れや、ポケットが2個付いた小銭入れなどが人気だという。
営業時間は11時30分~19時30分。