外苑前駅周辺で10月23日・24日、ボサノバを中心としたフリーライブイベント「BOSSA AOYAMA 2010」が開催される。

　主催は青山周辺の4つの商店会から成る「青山商店会連合会」と、駐日ブラジル大使館（港区北青山2）。初開催となった2008年には青山通り沿いのオフィスビル壁面に「巨大キリスト像」を投影するなどして話題を集め、昨年からは今年24回目を迎える同エリアの複合企画「青山まつり」と合同開催。商店会メンバーや青山学院大学の学生らがスタッフとなり、「地域密着型」イベントとして好評を博してきた。昨年の来場者数は7,000人。

　期間中、外苑前駅周辺の施設を会場にフリーライブを開催するほか、ボサノバを世界に広めるきっかけとなった名盤「ゲッツ／ジルベルト」について音楽家・菊地成孔さんらがトークイベントを開催。パーカッショニスト小澤敏也さんによるワークショップも展開（10月24日、会場＝都立青山高校）。

　出演アーティストは、ボサノバデュオ「naomi＆goro」、実力派ブラジル音楽シンガーのChie Umezawaさんなどに加え、ボイスパフォーマーのsaigenjiさんや、日本人・ブラジル人・アメリカ人の混成バンド「minaswing」などが初参加。原宿教会（渋谷区神宮前3）やオラクル青山センター（北青山2）など5拠点を「コンサートホール」に見立て、アコースティックギターなどを使ったプラグレス・ライブを繰り広げる。

　同運営事務局広報担当者は「（3度目を迎え）お年寄りから子どもまで、普段ボサノバを聴かない人も笑顔で帰ってもらえ手応えを感じている。敷居の低いイベントなのでフラッと立ち寄ってもらえれば」と話す。

　このほか、青山エリア一帯では「青山まつり」の関連イベントも。古着交換会やフードブースなどが出店する「Marche AOYAMA 2010」（会場＝青山一丁目駅、外苑前駅の各入り口など）、浅葉克己さんをリーダーに青山通り、骨董（こっとう）通りなど100カ所の街路灯に若手デザイナーのデザインワークを掲出する公募展「青山デザインアワード」、ビオトープを使ったワークショップ（会場＝都立青山高校）など、青山一帯がアート・カルチャーに染まる。