共同購入型クーポンサイト「GROUPON(グルーポン)」を運営するグルーポン・ジャパン(渋谷区渋谷3)は10月4日、六本木通り沿いに完成したばかりの高層ビル「住友不動産渋谷ファーストタワー」(東1)内に本社を移転した。同ビルは来年1月にぴあ(千代田区)、同4月にミクシィ(神宮前2)が本社を移転することを明らかにしている。
同社は、モバイルコンテンツ事業を手がけるパクレゼルヴ(港区)とインフィニティ・ベンチャーズLLP(世田谷区)の共同支援により、6月に新会社「クーポッド」として設立。7月に共同購入型クーポンサイト「Q:pod(クーポッド)」を立ち上げ、商品のウェブ掲載から24時間以内に購入者数が一定数に達すると購入者全員が50%以上の割引クーポンを取得できる仕組みを提供。毎日1クーポンの更新頻度や、コストパフォーマンスの高さから徐々にユーザーを集め、立ち上げから約3カ月間でクーポン販売総数10万枚、割引総額も4億円を突破するなど急成長を遂げている。現在、東京、神奈川、千葉、大阪、愛知、兵庫、熊本、京都、福岡ほか全国22エリアでサービスを展開。
8月、米・共同購入型クーポンサイトの最大手であるグルーポン社(イリノイ州シカゴ)が日本市場への参入を目指し、同社へ資本参加。昨年11月のサービス開始以来、現在までに日本を含めて世界29カ国、230都市以上で展開し、利用者数1,500万人以上を数えるなど、世界各国で「グルーポン」系サイトが競い合う中でリーディングカンパニーとしての地位を築いている。同社は10月1日、グルーポングループの日本法人として、社名をクーポッドからグルーポン・ジャパンへ変更した。
グループ傘下に加わった同社。同担当者は「海外のグルーポンが経験したことを生かし、より効率的に試行錯誤を行っていけると信じている」とし、「(今後)エリア数を増やし、より多くの人や地域ビジネスのお役に立ちたい。サービスの利便性を高め、多くの方から認めてもらうことを目指す」と意気込む。