中目黒に9月、無地Tシャツ専門店「Tshirt.co.jp shop」(目黒区中目黒1、TEL 03-3760-3626)がオープンした。経営はラウンド(同)。
同社設立は2001年。その10年ほど前から、セレクトショップやコンサートなどの下請け業務をしていた社長の松屋亙さん。「商社が在庫で持っている4万点近いTシャツの種類や色、サイズなどを一般の方にも知ってほしい、一般のお客さまの声を聞きたい」(松屋さん)と独立を決め、同社を起業した。
昨年2月にECサイトで無地Tシャツの販売を開始し、今回、「工房」を移したことで同所が空いたことや「日本人の作るTシャツのクオリティーの高さをアピールできるチャンス」(松屋さん)とリアルショップの出店にこぎ着けた。
店舗面積は1階・2階合わせて約20坪。ファサードは店舗外に生えているもみじの木が「年間を通じて映えるように」とベージュを基調に「控えめなデザイン」にしたほか、取り扱う「天然素材」のTシャツなどに合わせ店内はムクの木などを使用。2階にはTシャツ加工の職人が常駐し、生地の厚みや染色、プリント、刺しゅうなどのアドバイスを行う。
「anvil(アンビル)」「Hanes(ヘインズ)」などの米ブランドから「DALUC(ダルク)」「United Athle(ユナイテッド アスレ)」などの国内ブランドまで約20ブランドを取りそろえ、80型・40色以上のTシャツを扱う同店。サイズは、ベビーのロンパースから7XLまで。一部、パーカーやパンツなどもそろえる。
細身のシルエットで柔らかい質感が特徴のブランド「ダルク」のTシャツは、ホワイト=474円、カラー=518円。米「アンビル」のアメリカ綿で織られたポケット付きTシャツは870円と、Tシャツは1,000円以下のものがほとんどで、平均単価は500円。レディス中心のブランド「Jellan(ジェラン)」のジップアップライトパーカーは1,700円。Tシャツへのプリントも10枚から受け付けているほか、アーティストや学生、クリエーターを対象に5%引きで販売するサービスも用意している。
オープン後は20代の来店が多く、個人の部屋着として購入していく客が約半数。イベント用や、作品制作などに使うアーティストも多いという。リアルショップを持ったことで「ファッションにより高感度なお客さまが珍しいTシャツを探してご来店されることが多い」と松屋さん。
営業時間は12時~19時。第2・4土曜、日曜・祝日定休。