サンエー・インター、東京スタイルと経営統合へ-成長見据え体制強化

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 アパレル大手のサンエー・インターナショナル(渋谷区渋谷1、以下サンエー)は10月14日、中堅アパレルの東京スタイル(千代田区)と来年6月に経営統合することを明らかにした。

主力ブランド「ナチュラルビューティーベーシック」アトレ恵比寿店の様子

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 サンエーは1949(昭和24)年、前身の三永として創業。1987年に称号変更し、2005年東証一部上場。2007年11月、本社を大阪から渋谷に移転した。「NATURAL BEAUTY(ナチュラルビューティー)」「Pinky Girls(ピンキーガールズ)」などのオリジナルブランドを抱えるほか、「VIVIENNE TAM(ヴィヴィアン タム)」などインポートのライセンスブランドも展開。景気低迷による売り上げ不振やファストファッションブランドの進出などで国内企業間の競争が厳しさを増す中、海外進出やネット通販など今後の成長戦略を見据え、東京スタイルとの経営統合に踏み切る。

 統合を決めた東京スタイルは、サンエーと同じ1949(昭和24)年創業。婦人服総合メーカーとして、米「ナネット・レポー」のライセンスなどを国内展開。両社のノウハウ、情報資源を共有することで強みを生かし、「ファッション業界のリーディングカンパニーとしての地位確立」(両社)を目指す。東京スタイルの財務基盤を背景に「フリーズマート(FREE’S MART)」など人気ブランドの成長スピードを加速させるほか、中国内にある両社直営工場の共有化などでインフラを拡充。アジア事業の強化にもつなげる。

 来年6月に共同持株会社「TSIホールディングス」を設立し、東証一部に新規上場。三宅正彦サンエー会長、中島芳樹・東京スタイル社長がそれぞれ、会長、社長に就任する。資本金は150億円。現・東京スタイル本社のある麹町に本社を置く。

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