表参道交差点そばの老舗ベーカリー「青山アンデルセン」(港区南青山5、TEL 03-3407-4833)が10月14日で開業40周年を迎える。
「アンデルセン」は1967(昭和42)年に広島で創業。青山店は1970(昭和45)年に関東初の店舗として青山通り沿いにオープン。当初は、表参道駅近くの現店舗から渋谷駅寄りに開いた。「東京・青山通りコペンハーゲンの街角を持ってきました」をキャッチフレーズに、「デンマーク風」の外観が特徴。1985(昭和60)年に現在の場所に移転した。
移転後は、「仲間を楽しむグルメの世界」をテーマに、地下1階=デリカテッセン・サンドイッチバー、1階=ベーカリー、2・3階=シチュー・サンドイッチレストランを展開。2004年11月には本格的なリニューアルを行い、「ミッドセンッチュリー・デニッシュ・モダン」をコンセプトに店内デコレーションをデンマークのデザイナー、トニー・ウェッターステインさんが担当。4階には「最適な室温」でペストリー生地を作る専用の製造室「ペストリールーム」を設けた。
今月14日の40周年に合わせ、10月1日から記念企画を展開中。期間中、オープン当時に使っていたというイラストレーター水田秀穂さんのイラストをあしらったショッピングバッグを使うほか、2・3階レストランではオープンサンド40種(700円~)を用意。1階ベーカリーでは石臼ひき粉と自家製発酵種を使った「パン・ド・カンパーニュ・オ・ルヴァン」(1,260円)や「デニッシュクリンゲル」(10月限定、リンゴとチョコ各315円)などの限定商品も販売する。
14日~17日限定で、マジパン入りの三角形のペストリー「トライアングル」をオープン当時の60円で販売(1日限定400個、1人2個まで)するほか、「ダイヤ」「トロイクスネイル」などオープンから現在までに販売したペストリー9種をミニサイズで「復刻」し、詰め合わせ販売(6個入り=693円、12個入り=1,386円)。開業日の14日には、デンマークで「誕生日に作る」というペストリー「カイヤマン」を切り分けて無償提供する(10時~、12時~)。
オープン以来、幅広い客層が訪れる同店は「近隣にお住まいの方や長年ご利用くださっている方が多い」(河野重純店長)といい、中には「40年前のショッピングバックを持参くださった方もいる」という。「今後も変わらず『パンから始まる、楽しく心豊かになる食卓・暮らし』の提案と紹介を続け、その時代に合った上質のデーリーベーカリーであり続けたい。『食べることを楽しみ、大切にする方』にご来店いただければ」と話す。
営業時間は、ベーカリー=7時30分~21時、レストラン=7時30分~22時(土曜・日曜・祝日は8時30分~)、デリ&サンドイッチバー=8時~22時。記念企画は12月31日まで。