恵比寿ガーデンプレイス近くの恵比寿4丁目児童遊園地(渋谷区恵比寿4)で10月3日、サンマを無償提供するイベント「第5回 恵比寿となりのサンマ祭り」が開催される。
2006年に始まった同イベントは、恵比寿恵成商店会が「近所の方や(商店会の)各会員との交流を図る」ことを目的に開催。企画を考えていたところ、商店会役員の中にサンマの産地としても知られる宮城県・気仙沼出身者がいたことから、「隣の駅」目黒で開催される秋恒例の「目黒のさんま」にちなみ、「となりのサンマ祭り」と命名。当初は「近所のバーベキュー程度という考え」で開き当初50~100人だったという来場者も、昨年は2,500人ほどまでに増えた。
会場で無償提供するのは気仙沼産のサンマ。サンマの不漁が続き価格が高騰していることについて、「祭りの時期が遅いので仕入れ量は心配していなかった」(同商店会副会長の茗荷原剛さん)としながらも、「価格は昨年より3~4割高い。商店会の会費のみという限られた予算内で大変だった」と振り返る。今年は例年より数百匹少ない2,000匹を確保した。
当日は、和太鼓の演舞のほか、昨年は「サンマを手に入れられない人も多かった」ことから、飲食ブースの出店数を増やす。無国籍料理レストラン「リコスキッチン」や居酒屋「焼酎天国 黒ぶたや 恵比寿本店」、ハンバーグ店「俺のハンバーグ山本」、カリフォルニア料理店「カームテラス」など15の店舗・企業がブースを出店し、メンチカツやお好み焼き、焼き鳥などのフードや生ビール、シークヮーサージュースなどのドリンクを提供する。
「今回は多くのメディアに取り上げていただき大変盛り上がっている。午前中の早いうちにお並びいただいた方の分で予定数が終了することも考えられる」と茗荷原さん。「出店ブースの中には有名店も多く、サンマが手に入らなくても楽しんでいただける祭りにしていきたい」とも。
開催時間は10時30分~15時(サンマがなくなり次第終了)。雨天・荒天中止。