神宮前に英オーガニックブランド「デイルズフォード」国内1号店-カフェ・ベーカリーも

「Daylesford Organic 青山店」の外観イメージ。1階にはオープンカフェになる

「Daylesford Organic 青山店」の外観イメージ。1階にはオープンカフェになる

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 青山通り沿いの商業施設「ラ・ポルト青山」(渋谷区神宮前5)1階・2階に11月11日、英オーガニックブランド「Daylsford Organic(デイルズフォード・オーガニック)」の国内1号店となるオーガニックカフェ&フードホール「デイルズフォード・オーガニック 青山店」(TEL 03-3486-0080)がオープンする。

1階にはベーカリーやデリカテッセン・カフェを併設

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 同ブランド創始者のレディー・キャロル・バンフォードさんは、1970年代から夫婦で農業を営み、80年代「農業ショー」で出会った有機栽培農家に感銘を受けたことをきっかけに、自身の農場をオーガニック農業に切り替え「リアル・フード(本物の食材)」を栽培。2002年ごろから農園の建物の一部をファームショップやカフェに改築したほか、酪農品の製造所を創設。2005年にはロンドンに旗艦店を開いた。

 同社商品の多くは、「ソイル・アソシエーション(英国土壌協会)」のオーガニック基準をクリアしており、2年連続ミシュランを獲得するなど30近くに上る「食」に関する賞を受賞している。現在英国内に4店舗を展開するほか、ドイツや韓国でも展開。青山店は4カ国目・7店舗目の出店となる。

 創業時から「最も有力な市場」とみていたという日本市場について、同社ジェイミー・ミッチェルCEOは「東京は『世界の食の都』。日本のオーガニック(農業)はまだ初期。当社には、日本の皆さまにオーガニックへの理解を促す役割が果たせると信じている」と話す。

 今回、バンホーテンココアやゴディバチョコレートなどの高級食料品や嗜好(しこう)品などの輸入販売、自社商品の開発などを手がける片岡物産(港区)がフランチャイズ契約を締結し、店舗運営や商品の輸入などは今年3月に設立したデイルズフォード・オーガニック・ジャパン(同)が行う。

 片岡物産の片岡謙治社長は、昨年バンフォードさんの農場や牧場を訪問した際に「日本での『デイルズフォード・オーガニック』ビジネスの可能性を確信した」とし、「日本の皆さまに、もっとオーガニックという食生活への理解を深めていただきたい。その役割を果たせればと考え、重要な新事業と位置付け取り組んでいく」と意欲をみせる。

 国内1号店で旗艦店となる同店は、「オーガニックに関心の高い人が多い」ことや「情報発信力が高い」ことから青山エリアに出店。レストランやカフェ・デリカテッセン・ベーカリー・グロッサリーを併設する。店舗面積は1階・2階を合わせて約294平方メートル。「自然・オーガニック」をテーマに、自然素材を使用した内装に仕上げるほか、英コッツウォルズの石を壁面などに使用し「温かみのある空間」を演出。1階は、英国の店舗をイメージしオープンカフェにする。席数は、1階・カフェ=20席、2階・レストラン=50席の計70席。

 1階フードホールでは、デリやサンドイッチ、コーヒー、ジュースなどを提供するカフェスペースと、オーガニックブレッドなどを販売するベーカリー、英国から直輸入するデイルズフォードのオーガニック食品や野菜、フルーツ、ドリンクやジャムなどを扱うグロッサリー、食器などを販売するスペースで構成。カフェと2階のレストランでは、「シンプル、シーズナル&ナチュラル」をコンセプトにした料理をランチ・ディナーともに提供。コアターゲットが30代前後の女性であることから、メニュー開発も女性向けに行っているという。野菜やフルーツなどは「可能な限り」国産のオーガニック農産物を使用する。

 英Daylesford Organicビジネスマネジャーのエリック・ブルーン・ビンドスレヴさんは「(このエリアは)おしゃれな若者やヤングファミリー層などが多い街。そのような点ではロンドンの旗艦店とさほど客層は変わらない」とし、「(当ブランドは)日本の市場にとっては新しいコンセプトになる。オーガニックをこれまでにないかたちで提供したい。『味』を楽しみにしていてほしい」と話す。

 初年度売上目標は3億円。5年後には多店舗化も目指す。営業時間は、カフェ・ベーカリー=9時~21時、グロサリー=11時~21時、レストラン=11時~21時。

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