家具やビジュアルブックなどのユーズド商品を取り扱う「グラフィオ/ビューロスタイル」が8月14日、「クリエーティブな視点」に特化したアンティークショップとして目黒川沿いに移転リニューアルオープンした。
同店は1999年、中古家具や雑貨を扱うインテリアショップ「グラフィオ」としてオープン。2002年にはビジュアル古書や雑貨を取りそろえる新業態「ビューロスタイル」もオープンし、2004年、山手通り・東山1丁目交差点近くに店舗を移転・統合していた。
「オープンから10年は、消費者の『インテリアとデザイン』への関心の高まりとともに営業を続けてきた」と店主の村井祐朗さんは振り返る。ネットショップの浸透など「時代の流れ」を受け、新店舗(目黒区青葉台、TEL 03-3794-9955)ではアート・インテリア・広告関連の商品など幅広い中古品をはじめ、独自の視点で「創作者や時代の主張を『背負った』ものたち」をラインアップ。「物理的なニーズではなく、現物を目の前にした時に驚きや楽しさをもたらす『場』を提供するという、アンティークショップの『原点』に立ち戻った」。
目黒川沿いの倉庫の一部だった15坪のスペースを店舗として活用する。約4メートルの天井高とシンプルな内装が特徴。店頭には、横尾忠則さんのシルクスクリーンや、岡本太郎さんの「座ることを拒否する椅子」など作家性の強い作品から、広告ポスター、フォルムが印象的なアクセサリー、日本初のトランジスタラジオなど、幅広い中古品を一堂に並べる。
「従来の古美術店というと、生まれる以前のモノを集めた印象が強いが、(当店は)戦後生まれの自分たちの感性で『いいなぁ』と思えるクリエーティブ商品を集めた『モダン古美術店』といったところ。『ココロ』を満たす出会いを感じてもらえれば」と話す。
営業時間は13時~22時。火曜・木曜定休。