渋谷2丁目エリアの飲食店や文化施設10カ所以上で8月28日・29日、東京と山陰のアート交流イベント「バカーニバル50」が開催される。
老舗バー「上海倶楽部」(渋谷区渋谷2)のオーナーで、居酒屋「侍」(渋谷2)では料理長も務めるたまさんが企画した。たまさんは2004年に東京を拠点に活躍するパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」と知り合い「面白さに感激」。「この仲間を自分の出身地である鳥取県米子市の人に見てもらいたい、仲間に山陰を見てもらいたい」との思いで、2007年にメンバーら30人を米子市に迎えライブイベントを開いた。
第2弾となる今回は都心へと場所を移し、「山陰PR」を目標にした複合イベントへと発展。山陰と東京で活動するアーティストを集め、作品展示やDJ、パフォーマンス、映画上映などを行う。メーン会場はすべて渋谷2丁目エリアにある施設で、ミニシアター「シアター・イメージフォーラム」、ライブハウス「青い部屋」、スタッフの多くが役者というダイニングカフェ「シアター」の3カ所では8月28日・29日の2日間、「よなご映像フェスティバル」からセレクトした自主短編映画などの上映や、山陰出身者らも参加する音楽ライブ、「鉄割」などの関係者らによるパフォーマンスを展開する。
たまさんは、「普段飲み歩いている」という近所のバーや居酒屋、カフェなどの飲食店にも声をかけ、約10店でもアーティストの作品を展示。「侍」では鳥取の純米酒3種の「利き酒セット」も用意し、山陰名物の干物や珍味を提供する。
たまさんは「渋谷2丁目では、近所を飲み歩く人や(その店の)ファンで店に通う人も多い。以前から『みんなで何かやろう』と話していて、今回の企画もふくらんだ」と振り返り、イベント名「バカーニバル」については、「ばかとは『憎めない人たち』の総称。役者バカやロックバカなど、愛されているのに、場にうまくなじめない人たちの『発表の場』にもなれば」と意気込む。今後は「渋谷2丁目や山陰などの地域にこだわらず、東京と地方が結ばれていくイベントを広げていきたい」とも。
メーン会場の2日間フリーチケットは、前売り=3,000円、当日=3,500円。各プログラムの詳細は公式サイトで確認できる。展示企画は9月4日まで。