渋谷・センター街入口近くに8月20日、イタリア発ジェラテリア「GROM 渋谷店」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6416-9487)がオープンした。経営はグロムジャパン(港区)。
グロムは2003年、「オーガニックでナチュラル」をテーマにフェデリコ・グロムさんとグイド・マルティネッティさんがトリノで創業。同店のジェラートには、イタリア北西部にある自社農園でとれたフルーツを使用する。現在、イタリア国内を中心に、アメリカやフランスにも出店している。国内3店舗目となる渋谷店。6月に原宿店をオープンしたばかりでの出店となった。原宿店は現在、20~40代の客を中心にテークアウトや地方発送での利用が多いという。
「渋谷には以前から好立地の物件があれば出店したいと考えていた」と同社広報担当の加藤裕之さん。「渋谷はターミナル駅であり、スクランブル交差点には絶えず多くの人がいる。スクランブル交差点から店舗を見ることができるので、多くの方に『グロム』を知っていただけるのでは」とし、原宿店オープンから約2カ月での出店については「時期に関しては計画していなかったが、お話しをいただいたので、夏の時期に間に合うように出店した」と話す。
ソックスやインナーウエアの専門店「tutuanna * BLACKLABEL渋谷センター街店」跡に出店した同店の店舗面積は50坪。席数は、1階=カウンターテーブル4席、2階=カウンターやテーブル席など50席。「モダンでスタイリッシュなデザイン」に仕上げたという同店のファサードにはジェラートの画像を掲出。1階にはジェラートカウンターのほか、オープンキッチンを設置。カウンターの背面に設置したモニターでは、各国の店舗の映像や自社農園の映像などを流す。
同店では現在、「夏のフレーバー」を展開。フレーバーは、ジェラート=ピエモンテ産ビスケットとコロンビア産チョコチップが入った「グロム」や、レモン・オレンジ・シトロンキャンデーを使った「シシリア風ジェラート」など14種。ソルベ=シシリア産レモンを使った「レモン」、アプリコット果肉を使った「アプリコット」など5種。8月・9月限定のフレーバーとしてブルーベリーとラズベリーの果肉を使った「森からのフルーツ」も。10月1日からは「秋のフレーバー」の展開を予定する。
価格は、コーノ(コーン)、コペッタ(カップ)ともに、ピッコロ(小)=490円、メディア(中)=590円、グランデ(大)=690円で、ピッコロとメディアはフレーバー2種、グランデはフレーバー3種を選べる。
「センター街の入口という非常に良い場所なので、幅広い客層の方にご利用いただきたい。24時まで営業しているので、食後のデザートとしても召し上がっていただければ」と加藤さん。マルティネッティさんは「日本とイタリアの食文化には共通点が多い。その中で、コンビニや他国のアイスとは違う世界を出せると思う」と話す。「現在4カ国で展開しているが、トップブランドのジェラートとして良い材料を使い、どの国・どの店舗もクオリティーの高いものを提供していくことが大事。日本も大きな役割を担ってくれている」とも。
初年度の売り上げ目標は2億円。営業時間は11時~24時。