南青山に高級時計ブランド「パテック フィリップ」ブティック-世界3店舗目

ダーク・ローズウッドなど「希少」な材質を使用した「スフィア パテック フィリップ ブティック TOKYO」の内装

ダーク・ローズウッドなど「希少」な材質を使用した「スフィア パテック フィリップ ブティック TOKYO」の内装

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 南青山・骨董通り近くのスイス高級時計メーカー「PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)」専門店が8月4日、世界で3店舗目となる「スフィア パテック フィリップ ブティック TOKYO」(港区南青山5、TEL 03-5468-1188)にリニューアルした。経営はリテーラーズ スフィア(南青山6)。

文字盤上部に曜日や日付、月を配置した「年次カレンダー Ref.5205」

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 1839年にジュネーブで誕生した同ブランド。時計の全製造工程を自社に統合し生産を行う「独立系マニュファクチュール」として知られ、現在ジュネーブ本店やNYティファニー店など4店舗の直営店のほか、70カ国以上450店の販売店で販売されている。今年5月には、スイスで行われたオークションで1943年~44年に製造された永久カレンダー付きクロノグラフが「史上最高額」の約5億4,000万円で落札されたことでも話題となった。

 2002年10月、国内唯一の同ブランド専門店「スフィア パテック フィリップ ギャラリー」としてオープンした同店。現在、同ブランドが正規販売店ネットワークを強化・再構築する中で、「直営店と同質なサービスを提供する」小売店を「パテック フィリップ ブティック」と位置付け、世界で8店舗という限定数で店舗を展開する計画を立てている。

 そうした中、「日本が重要なマーケット」である点や、近隣諸国への「情報発信拠点としても見込める」こと、店舗ロケーションや本社による世界共通の販売員教育の実施など「店舗基準」を満たしていることから、ミラノ・フランクフルトに続く世界3店舗目のブティックとして同店が選ばれ、全面的なリニューアルに至った。

 店舗面積は50坪。ほかのブティック同様、フランス人アーティストで編成する専門チームが店舗デザインを担当。ファサードは全面ガラス張りにし、「明るく開放的な雰囲気」を演出。内装にはバーズアイ・ホワイトメープル、ダーク・ローズウッドなど「希少」な材質を使用するほか、随所に掲出したロゴマークはすべて手作業による象眼細工だという。日本にあるブティックであることから、花器や花をポイントに「和を感じさせる」ようにした。店舗中央に配置したショーケースでは、レアピースやテーマ展示を行う。

 リニューアルを機に、在庫数も約250本から約300本に増加。商品例は、文字盤上部に曜日と日付、月を表示する窓を弧状に配置した「年次カレンダー Ref.5205」(18Kホワイトゴールド、399万円)、「トゥウエンティー・フォー」シリーズでインデックスなどにダイヤを装飾した「Ref.4910」(18Kローズゴールド、354万9,000円)、「カトラバ」シリーズの超薄型スケルトン自動巻ムーブメント「Ref.5180」(18Kホワイトゴールド、831万6,000円)ほか。

  リニューアル後は30~60代の客が中心で、最近は40代の客が増えているという。同社角田修一朗社長は「購入される・されないは別として、気軽に当ブランドの時計をご覧にお立ち寄りいただければ」とし、「当ブランド愛好家の皆さまのサロンとして『あの店に行けば正しい商品知識を得られる』などと感じていただけるよう、販売員教育にも力を入れていく」とも。

 営業時間は11時~20時(日曜・祝日は19時まで)。

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