アクロス「定点観測」が30周年-渋谷・原宿の若者・ファッション追い続ける

2010年6月に行った「定点観測」の様子

2010年6月に行った「定点観測」の様子

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 「若者とファッション」をテーマに「アクロス」(渋谷区神泉町)が続けてきたフィールドワーク「定点観測」が8月9日で30周年を迎え、これを記念して一般向けワークショップ「シブヤカルチャー大調査2010!」を今月29日に渋谷で開く。

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 アクロスはパルコのテナントオーナー向け機関誌を前身に、1977(昭和52)年に定期刊行物「月刊アクロス」として創刊。今和次郎さんが提唱した「考現学」に基づき、1980(昭和55)年に渋谷・原宿・新宿の3拠点で若者とファッションを観察・分析するフィールドワーク「定点観測」を開始。以来、毎月第1土曜日に観測を続け、2000年からはウェブマガジン「WEBアクロス」上で観察リポートを掲載してきた。

 アクロスでは、30周年を迎えた今年を「節目となる年」(アクロス編集部の高野公三子編集長)ととらえ、シンポジウム企画などのリアルイベントを積極的に展開。今回のワークショップはNPO法人シブヤ大学とのコラボ企画で、これまでアクロスが培ったノウハウを生かして、参加者とともに「今の渋谷の街の実態」を探る。

 プログラムは、初回の講義・ガイダンスを含めて6回で構成。参加者は5~6人のグループに分かれ、ゲスト講師とともにファッション、風景、店舗、オフィスなどを多角的な切り口から渋谷を調査分析する。高野編集長は「今回のワークショップで、人がどんな風に街を使い、人によって街がどう変わっていくのかが分かれば楽しい」と話し、「2000年に手がけた渋谷の大調査と比較して、10年間での変化を浮き彫りにできれば」と期待を寄せる。

 現在、シブヤ大学オフィシャルサイトで参加者を募集している。対象は「ファッションやカルチャーに興味があり、渋谷の街やパルコに関心のある人」。会場は「ケアコミュニティ・美竹の丘」(渋谷区渋谷1)。定員は100人で、受講無料。応募締め切りは8月15日24時。

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