渋谷・宮益坂上近くに6月14日、家庭料理をメーンに提供する食堂「246++1食堂(ニーヨンナナ食堂)」(渋谷区渋谷2、TEL 03-6427-3642)がオープンした。
オーナーは、ともに池尻・世田谷ものづくり学校(IID、世田谷区池尻2)内の専門スクール「スクーリング・パッド」卒業生の上吹越(かみひごし)由美さんと山本裕介さん。
管理栄養士の資格を持つ上吹越さんは、企業や店舗のメニュー開発、フードスタイリングなどを経験し、外苑前のカフェ「フラヌール・カフェ」(神宮前3)の店長や自由が丘のカフェ「ツチオーネ 自由が丘店」(世田谷区)の立ち上げを経て、独立開業。広告・コミュニケーション関連の仕事を手掛けてきた山本さんは、同店のコンセプトワークなどを手がける。
店名は、国道246号線(青山通り)から1本裏に入った場所に同店が位置することや、「プラスひと手間をかけた料理を提供したい」などの思いから命名した。面積は約12坪。席数はカウンター7席を含む17席。ガラス張りのファサードを居抜きで使ったほか、店内の壁面はスタッフで塗装。。いすやテーブルも自分たちでセレクトし、「整いすぎていない手作り感」を出したという。
「都会のど真ん中でお袋の味」をコンセプトにしたメニューは家庭料理をベースにしたもの。「ゴーヤのおひたし」「肝とトマトのさっぱり塩ポン酢」などの「食堂メニュー」(単品500円、3種1,200円、5種1,500円)をはじめ、「短角牛肉みそコロッケ」(3個800円)、「いろいろ野菜のミックスフライ」(700円)などの一品料理などを提供する。
「食堂メニューお任せ2種盛り」と生ジョッキをセットにした「ちょい飲みセット」(1,000円)や、「食堂メニューお任せミニ3種盛り」と好きなメーン料理1品、焼きおにぎり(みそ汁、漬物付き)をセットにした「しっかりお夜食セット」(2,000円)などのセットメニューもそろえる。仕入れ状況などにより、メニュー内容を毎日変える。客単価は2,500円。
5年ほど前から独立を視野に入れ、「飲食店でもメニューの企画などをしていたが、自ら料理を提供してお客さんに喜んでほしいと考えるようになった」と上吹越さん。「子ども連れの主婦や、自分で料理をするのは面倒くさいけどが居酒屋メニューは嫌だというOL、1杯だけ飲んで帰りたいサラリーマン」など、ターゲットやニーズが幅広い「食堂」業態を選んだ。「カフェのように入りやすい見た目で、ボリュームのあるしっかりとした料理を提供する店」を目指す。
オープンから約1カ月。「出版関係やファッション関係、フォトグラファー、デザイナーなど近くで働いている方を中心に来店いただく。中心年齢は30代で、思っていた以上に男性のお客さまが多い」と上吹越さん。「肩ひじ張らずに立ち寄って毎日来てもらえる店にしたい」と意欲をみせる。
営業時間は、18時~24時(土曜は12時~16時も営業)。日曜・祝日定休。