南青山に「畑」併設イタリアン-「青山産」野菜使ったメニューも

エントランス近くのテラス席では畑を見ながら食事もできる

エントランス近くのテラス席では畑を見ながら食事もできる

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 南青山のスパイラル裏手に6月、イタリアンレストラン「HATAKE AOYAMA」(港区南青山5、TEL 03-3498-0730)がオープンした。経営はアイビーエフ・アール(同)。

木材や緑色を基調に「自然の風合い」を演出した店内

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 青山エリアに「野菜のおいしいイタリアンレストランを出したい」と考えていた同社が、野菜を使った料理に「こだわり」を持つシェフ・神保佳永さんに総料理長就任を依頼。神保さんは、青山エリアに同業態のイタリアンが複数あることから、差別化を図るため「コンセプトを掘り下げた」という。「自分の畑を持ちたい」「都内産の『伝統的な』野菜がない」ことなどから「『青山産』の野菜を作り、広めていこう」と店内の一部に専用の「畑」を作ることを決意した。

 店舗面積は約65坪で、席数はカウンター=7席、テーブル=62席、「リストランテ」(予約制、1日1組限定)=1部屋10席。エントランス近くのテラス席の一角に「畑」スペースを設けた。畑は神保さんが6年ほど前から付き合いがあるという珠樹自然農園(千葉県旭市)が監修・協力。店内は木材や緑色を基調に「自然な風合い」を演出したほか、「小学1年生の子どもたちに書いてもらった」という野菜の絵を掲げる。

 ランチメニューは、スープや10種の野菜を使った前菜、リゾット、フォカッチャなどが付いた「HATAKEランチ」(50食限定、1,260円)、「旬の野菜カツ」を添えた「HATAKE 野菜のオリジナルカレーライス」(サラダ、デザート付、1,050円)、2種をそろえた「本日のパスタセット」(フォカッチャ、飲み物付き、1.050円)など。

 ディナーメニューは、「HATAKE バーニャカウダ」(2人前~、1,890円)、利用客が好きな野菜を選べる「前菜の盛り合わせ」(野菜3種=1,260円、5種=1,750円)、「シェフ特製、トリッパーと牛筋のモツ煮込み」(1,050円)、魚介類と野菜をトマトで煮込んだ「HATAKE オリジナルスパディペッシェ」(2人前、2,500円)ほか。茨城県産のフルーツトマトを使ったトマトジュースや、神奈川県産のニンジンを使ったニンジンジュース、長野県・信州耕藝夢羅(こうげいむら)のリンゴを使った「リンゴ蜜ジュース」(以上各630円)などのドリンク類も。客単価は、ランチ=1,200円、ディナー=5,500円。

 店内の畑では現在、インゲンやパプリカ、ズッキーニ、空芯菜など約15種類の野菜を栽培。畑でとれた野菜は、「リストランテ」席のみで提供する。コースは3コースで、1万500円~1万6,800円。

 初めての「畑」を持ったことで、「農家ではミツバチが受粉してくれるが、都会にはほとんどミツバチが飛んでこない点や、虫・雑草の管理が大変」(神保さん)という苦労も。「約9割のお客さまが女性で、30代の方を中心に来店いただく。気軽に来店いただき心も身体も癒やされていただきたい。青山(のような都会)でも畑ができるということ、農業の大変さを見てもらえたら」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、カフェ=14時30分~17時、ディナー=18時~23時。日曜・祝日定休。

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