東京都児童会館近くの多国籍料理レストラン&バー「The Pink Cow(ピンクカウ)」(渋谷区渋谷1、TEL 03-3406-5597)で6月18日、ヨーヨーの世界チャンピオンBLACK(ブラック)さん主催の参加型ヨーヨーイベント「Yo-Yo Bar(ヨーヨーバー)」が開催された。
東京都出身のブラックさんは1997年、当時流行していたことをきっかけにヨーヨーを始め、2001年には技術部門、2007年には芸術部門の世界大会で優勝。技術力に加えてパフォーマンス力の高さでも知られ、現在は国内外のショーへ出演し、講演活動などでも活躍している。
ブラックさんが「子ども向けの玩具として親しまれてきたヨーヨーの楽しさを、大人へ向けても広めたい」との思いから主催する同イベント。会場では初心者向けにヨーヨーを貸し出し、ひもの取り付け方から初歩的な技までを指導する無料講習会を開く。併せてヨーヨーのパフォーマンスも披露。
今年3月から開催され、今回で3回目。会場には40人以上の参加者が集まり、ブラックさんらの助言を得ながらヨーヨーを投げ下ろして一定時間空転させた後にキャッチする「スリーパー」、ヨーヨーを空転させた状態で地面を走らせてキャッチする「ウオーク・ザ・ドッグ」などのヨーヨートリックを練習した。
「友人に誘われたのでついてきた」という女性(27)は、初めて手にしたヨーヨーが「手元に戻ってきてびっくりした」と笑顔に。横浜から参加した男性(26)は「10年ほど前にはやっていたので懐かしくなって参加した」といい、「昔はもっと上手にできたのに、できなくなっていて悔しい。また来たい」とも。
イベント終盤では、ブラックさんが壇上でヨーヨー・パフォーマンスを披露。店内では、食事目的に同店を訪れた客らも身を乗り出してパフォーマンスを観賞し、音楽に合わせて素早く繰り出されるヨーヨートリックに歓声を上げた。
イベント参加者について、「(回を重ねるにつれて)だんだん人数が増えている」と喜ぶブラックさん。講習では、「自分自身が技を覚えるのに苦労した」ことから、「技ができたときに『あーできた!』と喜びを共有している瞬間が一番うれしい」とも。今後については、「普及活動を続け、いつかヨーヨーがダーツやビリヤードなどと同じような大人の遊びの一つとして定着させていければ」と意気込む。
同イベントは今後も「月に1度くらいのペースで」続ける予定。詳細は公式サイトで確認できる。