代官山の商業施設「ラヴェリア代官山」(渋谷区代官山町)内のイタリアンフードマーケット「イータリー代官山」(TEL 03-5784-2736)は今月から、イタリア野菜の有機栽培を行う「イータリー有機テラス」を プレオープンしている。運営はイータリージャパン(同)。
2008年9月にオープンした「イータリー代官山」。1階・2階から成る1,300平方メートルの空間で、イタリアの食文化をテーマに「マーケットエリア」「レストランエリア」「エデュケーションエリア」の3つの業態を展開している。今回、1階レストラン(=イートインエリア)裏の屋外にイタリア産の野菜やハーブの有機栽培を行う「有機菜園」を新たに開設した。
同社の林茂社長は「イータリーのコンセプトにはエコロジー・BIOなど環境に優しい店づくりというものがある。裏のスペースの有効利用を考え、旬のものや無農薬野菜など、自然の法則に従った豊かな生活の提案を少しずつ発信していければ、という思いからテラスの開設を決めた」と話す。
テラス面積は約80平方メートル(うち菜園面積は約30平方メートル)で、約5平方メートルの菜園6区画を用意する。同テラス内での飲食も可能で、席数は最大20席を用意する(要予約)。同施設内1階マーケットでは現在、イタリア産の野菜とハーブの種約150種を販売している。種の種類は、野菜=「カラフルラディッシュ」「黒プチトマト」「サラダミックス」「チコリ」など、ハーブ=「フェンネル」「紫バジリコ」など(以上各580円)。「将来的には苗の販売も検討している」という。
菜園では現在、ルッコラやフィノッキオ、パプリカ、レタスミックス、リメインレタスなどを栽培。グランドオープン後は同所で収穫した野菜とハーブを使用した「有機野菜サラダ」「有機野菜のグリル」(価格未定)などのメニューを1階レストラン(イートインエリア)で提供するほか、都市菜園や有機栽培に関するセミナーなども開催する予定。グランドオープンは5月末を予定していたが、天候などの影響で成長が遅く「6月より開始することになりそう」だという。
林社長は「都市菜園、家庭菜園にご興味を持たれている方やお子さま連れの方などが足を止めて眺めていらっしゃる姿が見受けられる」とし、「食行く活動として、気軽に参加できるセミナーを開催し、お客さまとの交流を通し今求められている『生の声』を聞いていければ」と話す。
「イータリー有機テラス」の営業時間は11時~21時30分。