恵比寿に5月19日、レコールバンタン(目黒区上目黒1)がプロデュースしたカフェ「恵比寿47Kitchen(フォーティーセブン・キッチン)」(渋谷区恵比寿南3、TEL 03-5768-6718)がプレオープンした。経営はバンタンフューチャークリエイション(同)。
「授業の一環」として使うこともあるという同店のシェフやウエートレス、ウエーターなどは、すべて同校マスターコースの学生、同校卒業生が務める。火曜日は学生が、水曜~金曜は卒業生を中心としたスタッフが店舗を運営。同店のコンセプトは「47都道府県の食材を楽しめるカフェ」。全国を9ブロックに分け、月ごとに選ぶ2ブロックの食材を「生かした」パスタ2品、ライスボール2品の計4品をランチメニューとして提供する。
店長の伊藤さんは「学生が在学中からプロと同じ環境現場に『デビュー』できる機会を設けたいという思いがあった。教育機関として実店舗を持つことで、『デビュー』することができると考えた」とし、「当店をきっかけに、全国の生産者と消費者がつながりを持てればと考え、このコンセプトに決めた」と話す。
店舗面積は30坪で、席数は24席を用意。エントランス上部には「はちみつ色」のオーガニックテントを設置したほか、店内は木目を基調に仕上げた。
5月は、北海道と東北地域の食材を中心にセレクトしたメニューを提供している。漬けにしたカツオを「和風仕立て」にした「初ガツオと新玉ネギのマリネ丼」、大根を薫製にし、米ぬかと塩などで漬けこんで作る秋田の漬物「いぶりがっこ」を使った「秋田特産いぶりがっことベーコンのペペロンチーノ」のほか、「お肉たっぷりボロネーゼの福岡産うるい添え」「北海道産グリーンアスパラと季節野菜のスープカリー」(以上各サラダ・ドリンク付き、1,000円、5月限定でドリンク付き500円)。
伊藤さんは「全国から集まる食のプロを目指す学生が、それぞれの個性を携えて当店にかかわることで、当店が47都道府県のハブのような存在になっていければ。食に対して高感度な方が多いイメージのある場所で生の声を聞き、取り入れることにより学生や店舗の成長につなげていきたい」と話す。
営業時間は11時30分~15時。月曜・土曜・日曜定休。夜間の営業も行うグランドオープンは10月1日を予定。