電通（港区）と電子書籍の開発・販売などを手がけるヤッパ（渋谷区渋谷2）は5月18日、両社の提携事業である電子雑誌の有料配信サービス「MAGASTORE（マガストア）」のPC向け閲覧サービスとiPad向けサービスを開始した。

　昨年9月よりiPhoneで、同年11月からSoftbankモバイルのWi-Fi対応端末で、今年2月からはdocomo端末で配信サービスを開始している「マガストア」。同サービスは、アプリケーションをダウンロードすることで、電波が届いているところであれば「いつでもどこでも雑誌を購入できる」もの。一度ダウンロードしたページは、圏外でも読むことができる。

　今回、PC（WINDOWS・MAC）向けに開始した閲覧サービスでは、携帯端末で登録したIDとパスワードでログインすることで、iPhoneなどで購入した雑誌を読むことができる。

　iPad向けのサービスは、携帯端末と同様の方法で電子書籍の購入・閲覧が可能なほか、iPhoneで購入した電子書籍もiPadで閲覧できる。iPad向け「マガストア」用ビューアーでは、9.7インチのディスプレーサイズに合わせ「ズームなしでも見やすくした」ほか、紙面上に動画や画像を追加したりリンクの設定ができるなどの機能も追加した。

　18日現在、参加出版社はダイヤモンド社、朝日新聞出版、扶桑社、新潮社、コンデナスト・ジャパン、ソニー・マガジンズ、徳間書店、主婦と生活社、リクルート、幻冬舎、NHK出版など30社。閲覧可能雑誌は、「SPA！」「週刊ダイヤモンド」「AERA」「GQ JAPAN」「オズマガジン」「ニューズウィーク日本版」「Get Navi」「ゴルフダイジェスト」「NHKラジオテキスト（8誌）」など55誌。各デバイスで提供する配信雑誌、出版社は異なる。

　両社は今後も、同アプリで「電子雑誌ならではの広告動画コンテンツ配信」などのサービスの開発も行っていくという。