恵比寿「ナディッフ」で蜷川実花さん企画展-全館使い多様な新作ズラリ

2F「G/P gallery」では、写真集「FLOWER ADDICT」より鮮やかな花の作品を並べる

2F「G/P gallery」では、写真集「FLOWER ADDICT」より鮮やかな花の作品を並べる

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 恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4980)は4月28日より、写真家・蜷川実花さんの作品を全館コラボで一堂に紹介する企画展「ニナガワ・バロック/エクストリーム」を開催している。

地下1階「TOKYO UNDERWORLD」

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 赤や黄色など原色を基調とした鮮やかな色彩で、人物や花などをとらえた独特の作風が特徴の蜷川さん。昨年の「東京オペラシティ」(新宿区)を皮切りとした全国巡回個展では、延べ18万人を動員するなど高い人気で知られる。

 プロデュースするのは、同館2階「G/P gallery」ディレクターの後藤繁雄さん。後藤さんが今秋に米Rizzoli社から発売される蜷川さんの大型写真集で編集を担当したことをきっかけに、同施設全館を通して蜷川作品の「多様性とエネルギー」を紹介する同企画が持ち上がった。同施設での全館コラボ企画は、昨年の篠山紀信さんに引き続き2回目。

 写真集からの作品を扱う2階では、色水を吸わせた花の写真集「FLOWER ADDICT」より12点、上海で撮り下ろした新作「NINAGAWA SHANGHAI」より26点を展示。プロジェクターを使ったスライドショーも展開する。

 3階では、蜷川さんがディレクションを手がけるファッション誌「Mgirl」最新号で撮り下ろした女優・沢尻エリカさんの写真9作品を、壁を覆う大判出力も交えて紹介。スペース全体をピンクに塗り替えた地下1階「NADiff gallery」では、ドラァグクイーン、ニューハーフ、age嬢などをとらえた「TOKYO UNDERWORLD」を展開する。そのほか1階書店「NADiff a/p/a/r/t」では蜷川さんの写真集に加え、ノートや携帯ストラップ、扇子などの関連グッズも特集販売し、4階のオルタナティブスペース「MAGIC ROOM???」では、カフェスペース壁面に蜷川さんの映像作品を投影する。

 「『FLOWER ADDICT』の写真を除いた作品は、ほとんどが1年以内に撮影したもの」とG/Pギャラリースタッフ。これまで若い女性や子ども連れなど、「あまり(ナディッフ・アパートで)見かけない人たち」も数多く足を運んでいるという。「全国の美術館での展覧会ツアーを年明けに終えたばかりなのに、これほど多様で素晴らしい新作を生み出すことができる、蜷川さんの写真家としてのエネルギーと情熱をたくさんの方に見てほしい」と期待を寄せる。

 営業時間は12時~20時。4階の営業時間は、カフェ営業=14時~19時、バー営業=20時~28時(イベントの場合はイレギュラー)。各フロアともに入場無料。5月30日まで。

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